高松国語塾EQZ塾長です。
お盆期間はとにかく忙しいです。お盆は関係なくずっと教室は開いているので、大挙して生徒がやってきます。
さて、この夏には、読み方改革的なことを意識して指導しています。
読むことの難しさ
「ちゃんと読む」
書けばたったのこれだけの話ですが、いかに「ちゃんと読む」ことは難しいのか、指導を通して感じています。
これは、当塾の生徒に限った話ではありません。きっと誰にとっても「ちゃんと読む」って難しいのだろうと思います。
僕自身も読み間違えることはあります。
恐らく皆さんもあることと思います。
僕の記事もぜひ「ちゃんと読んでほしい」と願っています。
言葉の壁
まず、立ちはだかる壁は、言葉の意味です。
意味が分からない言葉が並んでいると、文意を理解することには繋がりません。文字を追いかけているだけです。
青いマーカーがついているのが「意味が分からない言葉」として生徒が塗った言葉です。
その後、僕の方から意味を確認して、言えなかった言葉、あやふやだった言葉を黄色でマークしました。
青いマーカの語はまだ良いと思うのです。生徒自身が、分からないと自覚を持った言葉ですから。
怖いのは、分かっていると思いつつ、尋ねられると答えられない語、或いは、意味が違っていた語です。
この程度には「意味が分からない語」が出てくることは割とあります。
となると、ほとんど意味を理解していないまま読んでいるのだということが分かります。
予想よりは多い
親御さんが、家庭でお子さんの国語指導をする場合、こうやって言葉の意味を理解しているか否かを確認してみてください。
多分分かるだろうなと思う語も確認してみてください。
予めお伝えしておきますが、びっくりしますよ。
多くの子は、驚くほど言葉を知りませんよ。
残念ながらそれが現実であり、尚且つ、国語ができない場合にまず疑うべきことです。
「言葉の意味が分かってないのではないか?」
「何となくわかる」は、たいてい分かっていませんから。
確認してみるとすぐにわかります。
怖い現実
もう一つ怖い現実をお知らせしますね。
当塾では、上の写真のように分からない言葉が出てきたらチェックして、その後、一つ一つ意味を調べていきます。今のところ国語辞典を使っています。
授業中、自己申告で意味の分からない言葉を調べる際、怖い現実があります。
国語ができる子ほどたくさん調べ、できない子ほどあまり調べない、という事実です。
できる子は「何となくは分かるんだけど、自分で説明できないから調べる」と言うのです。
できない子は「何となくわかるから調べなくても良い」と言うのです。
そして、例えば1日に5語ぐらいの差がつきます。できる子が5語多く調べて身につけていくということです。
これが毎日毎日積み重なっていくわけです。
怖いでしょう?
更に怖い現実
高松国語塾EQZでは、日々の授業で言葉調べをこなしていっています。毎回毎回、辞書を使って調べていきます。
分からない言葉が出てこない日はまずないのです。
1語1語おろそかにしないで言葉と向き合うのです。
こういうことを地道にやっていく塾なのです。
さて、皆さんのお子さんはどうでしょうか?
どこで言葉の数を増やしている努力をしているでしょうか?
お子さんに1題2題、言葉の意味を確認しながら、問題集の本文を読んでみてください。
意味が分からない言葉だらけになるかもしれません。
そのとき、どうしますか?
言葉の数は意図しなければ増えません。
そして、一気には増えません。
これまた怖い現実と言って良いかもしれません。
だって、言葉の数が少ない子はもう追いつけない、と同じことですから。
何をすべきか具体策をお伝えしております。保護者説明会「国語の危機を救う具体策」
次回は12月に開催します。