高松高校合格専門国語塾EQZ、塾長です。
学力を伸ばすには地道にやるしかないんですよ、というお話です。地道に取り組むこと以外にその方法はありません。ということは既にお分かりだと思います。
時間を可視化
分かりやすいと思いますので、例えば時間を取り上げてみましょう。
小学1年生から6年生までの6年間、1日平均して30分を読書など文字を読むことを習慣にしている子がいるとしましょう。これが累計でどのぐらいになるかと言いますと、1年間で約180時間です。6年間だと1000時間以上になります。小学1年生から中学2年生まで期間を伸ばすと、累計は1460時間になります。
本の冊数で言うと何冊ぐらいでしょう? 標準的に1冊読むのに2時間~3時間程度でしょうか。低学年はもっと速いと思いますが、平均2.5時間としておきましょうか。
すると、1460時間というのは最低でも580冊以上読めることになります。 580冊! 凄まじい冊数、分量じゃないでしょうか?
冊数だけではない
小学1年生から中学2年生までに580冊以上の本を読むことになるわけですが、話はそれだけで終わらないのです。
書いてあった内容に興味が出てくることもあるでしょう。その内容をもっと知りたいと思ってインターネットを使ったり、詳細を書いてある図鑑などを見ることもあるでしょう。知識量や興味の幅が広がったということです。これが実は非常に重要な部分です。
小説であっても、こんな世界があったら面白いなとか、自分だったらこうするな、等と考えが広がります。自然に考える訓練になっているのです。「どんなお話だったの?」「何が面白いと思ったの?」と親御さんが問いかけることでアウトプットの練習にもなっています。お子さんが親御さんに話の内容を伝えるために、ダイジェスト版を組み立てることでしょう。それを「要約」と言います。
更に、それだけ読むことによって、語彙力も増えていることでしょうし、意味がはっきりと分からなくても前後の文脈から推測しているかもしれません。これも考える力の一つです。
何よりも、それだけ読んでいるということは「読むのに慣れている状態」になっています。これも非常に重要な要素です。
埋めようのない差
一方、本を読まない子はどうでしょう? 全然読まない子は月に0冊ということもあるでしょうが、仮に月に1冊読むとしましょう。すると、小学1年生から中学2年生までに96冊読むことになります。
1日30分だけで良いから読む習慣がある子は580冊。習慣のない子は96冊。約6倍の差になっています。
中学3年生、つまり受験生になって、さあ国語の勉強を始めようと思っても、小学1年生から中学2年生までにこれだけの差がついてしまっているのです。はっきり言って、もう埋めようのない差です。読んでいない子は到底追いつけません。
「うちの子はなんで国語ができないんだろう?」と考えるまでもないですよね?
1日30分の積み重ねを放棄してきたのですからできるわけがないんです。読んだ分量に比例する知識量、興味の幅もないわけです。読む習慣がないのです。怖い話です
読解力は中学3年生までにある程度のレベルまで達していないと高校生になってからは伸びない、という実験結果が出ています。だとすると、リミットは中学3年生までということになります。幸い中学3年生になると受験があります。それに向けて読解練習をして行けば良いのです。十分とは言いません。が、何もしないよりはずっとマシなはずです。
と理屈をこねなくても、高校受験時に国語ができない子が、大学受験になってできるようになるはずがない、というのは感覚的には分かりますよね。
読書だけではない
上記例では「読書」「本の冊数」を挙げましたが、あくまでも例です。読書命というわけではありません。「文字」「文章」を読んで欲しいのです。
インターネット上の文字でも良いです。テレビ画面上に解説として出てくる文字でも良いです。もちろん新聞や図鑑の中の文字でも良いです。もっと言えば、広告、チラシとか学校からの手紙・案内文でも良いのです。様々な文字、文章、表現に慣れ親しんで欲しいわけです。
そして、読んで理解する、知識量を増やす、興味の幅を広げる、これが読解力のベースになります。読むことが苦ではないというのは言うまでもありません。それらが相まって積み重なっているわけで、それを例えば本の冊数に置き換えると上記のようになりますよ…というお話です。
塾に通うとどうなる?
現在、読解講座に小学生のお申し込みが激増しています。お子さんの学力、読解力に不安をお持ちの親御さんが行動に移しているということでしょう。
当塾は国語塾なのですが、国語塾に通うと何らかの成果はあるものなのか? 大手塾とかフランチャイズ塾では何も成果がないのは当然のことですが、当塾では読解力育成、語彙力育成、視野の拡大等を考えながら、塾長が直接指導を行っています。塾長の力量が確かか否かは、このサイトの中の記事をあれこれ読んでいただければと思います。
読解力はすぐにはつかない、塾に行って先生の話を聞いて、先生がやりなさいということを実行するだけでも、大いに意義がある、と思うのであれば通えば良いでしょう。まず読解講座を受けにお越しください。
逆に、受験なんてもっともっと先だから…と思うのであれば、先でも良いのではないでしょうか。理想は塾に通わなくても読める子になっていることですので、受験生になった段階で読める子になっているのがベストです。ただ、読める子になっていなければ受験は悲惨です。
読める子になるためのヒント満載、「国語の危機を救う保護者説明会」次回開催の予約受付中です。