高松国語塾EQZ、塾長です。
2021年3月9日に香川県公立高校の入試が行われました。国語を解いてみました。
新傾向
概ね、例年通りの出題なのですが、一点だけ新傾向が。
古文の問題です。古文をもとにして、生徒が話し合いをする場面がありました。その中に設問も含まれています。
これが新しい傾向と言えばそうとも言えます。
大学入試の共通テストでも、本文内容に関して資料や生徒の会話が出され、そこに設問が入ることもあります。その傾向を汲んでいるのでしょう。恐らく今後もその傾向はあるものと考えておいた方が良いです。
ただ、「読解力のある子」には、別にどうってことありません。きっと「ふーん」でお終いです。何の問題もありません。
迷う問題
迷う問題は、恐らく3問だけだったのではないかと思います。
問1の(5)、問3の(5)、問3の(9)ぐらいですかね。全て選択肢の問題です。
難しいのは記述問題ではありません。香川県の入試問題で、記述問題が難しかったことはありません。記述問題は得点源なのです。
もちろん、「それ相応の訓練をしている子にとっては」、です。
問3の(9)というのは、説明文の「段落分け」の問題です。まあ段落分けはたいてい難しいですよ。全体を把握し、各段落を把握しなければなりませんから、本当に読めていないと分けられません。もちろん「解くためのルール」は存在しています。
読解の王道
相変わらず、生真面目な香川県らしく、生真面目な問題ばかりでした。入試問題の王道と言いますか。
基本的に香川県の公立高校入試問題では、奇問難問は出ません。「正しく読んで」「正しく答える」ことができれば、割とすんなりと正解にたどり着きます。オーソドックスであり、正統派なのです。
ただ、問題は生徒側です。「正しく読んで」「正しく答える」ことができれば良いのですが、そうできる子はほぼいません。そこに到達するまでには相当な練習量が必要です。地道な練習をずっと続けて、ようやくそのレベルに到達できるか否か。
「力をつける」というのは何の世界でも根気のいることです。
読解問題の解き方のルール
そして、読解問題を練習していくベースになるのが、解くときのルールです。
これを知らずに一体どうやって解くつもりなのか不思議でなりません。【+、-、×、÷】の符号を知らずに計算するのと同じように見えてしまうのです。
読解問題の解き方のルールを知らずに解いている子って、もしかして「感覚」で解いているのでしょうか? 確かに、感覚だけで解いて正解をとれるセンスの良い子はいます。でもそれは「非常に稀」な存在です。
入試問題が王道である以上、王道の解き方のルールを知っておくことは必須です。その証拠に、香川県の公立高校入試問題でも、読解問題は全て「読解問題の解き方のルール」で解けます。
入試問題で得点するには
入試問題で得点するには、もちろん「読解問題の解き方のルール」を知ったうえで地道に練習を繰り返すしかないのです。
が、それ以前の問題があります。親御さんにはこれこそを知っておいてほしいと思うのです。特にお子さんがまだ小学生であれば時間はあります。大丈夫です。親御さんに知っておいてほしいこと、及び実行すべき具体策は、説明会にてお伝えしています。