高松市国語塾EQZ塾長です。
色々な機関で、読解力を図るテストをやってくれています。
その結果を見ると、にわかには信じられないような結果が並んでいます。
でも、それがきっとリアルな姿なんだろうと思います。
以下、紹介しますよ。
驚きのあまり目玉が飛び出て転がり落ちる可能性がありますので、目玉を抑えてから読むことをお勧めします。
小6学力テスト
2021年に実施された小学6年生対象、全国学力テストより
問 8人に4リットルのジュースを分けると1人何リットル?
算数の問題ですが、文意が読み取れるか否かが大事です。
なんと、約半数が間違い。
ホラ、目玉が飛び出て転がり落ちそうになったでしょう?
中位置(平均点レベル)になると、この問題はもう怪しいのです。
SRTから1
次は有名な問題です。リーディングスキルテスト(RST)からの出題です。
問 幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。
上記の文が表す内容と以下の文が表す内容は同じか。「同じである」「異なる」のうちから答えなさい。
1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。
何を間違うの?と思うかもしれません。
正解は「異なる」ですが、中学生の間違い率43%
これはもう間違いなく目玉が飛び出て転がり落ちましたね?
はい、拾ってくださいよ。
半数近くが間違うわけです。
一体何をどう読めば間違えられるのかがちょっと分かりませんが。
SRTから2
これもリーディングスキルテストからの出題です。
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
Alexandraの愛称は( )である。
①Alex
②Alexander
③男性
④女性
これは読めない子には相当困難な問題なんでしょう。
正解は①Alexですが、中学生の間違い率62%。
3分の2近くが読めないのです。
もはや、読めない方が普通だというレベルです。
ほらほら、もう両目が飛び出して落ちたでしょう?
SRTから3
ではラストにします。リーディングスキルテストからの出題です。
問 原点Oと点(1,1)を通る円がX軸と接している図を選べ
先生たちが「これ以上、どうやって書けばわかるのか?」と頭を抱えたそうです。
正解はア。中学生の間違い率54%。
これまた、間違う方が多いわけですね。
もう飛び出す目玉が残っていないかもしれませんね。
定義の見直し
今回の問題は、正答率が概ね半分程度のものを拾い出しました。
小6~中学生で、平均点レベルに位置しているというのは、実はとんでもない状態だと分かりますよね。
今回の問題はだいたい読めていないということですので。
「文が読める」と思っているかもしれません。でも、それは「文字が読める」ことを指していませんか?
「文が読める」とは、「文の意味が分かる」を指すのです。
これらの問題で正解が取れないのは、「文字が読める」ことを「文が読める」と思っているということです。
「読める」の定義を見直してみてほしいと思います。
ちゃんと文意が分かるお子さんになるための具体策をお伝えしております。家庭学習のきっかけにしてほしいと思います。保護者説明会、次回は3月開催です。