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子の希望×親の覚悟

高松国語塾EQZ塾長です。

今回は少しシリアスなお話になります。

 

以下の内容は、全面的に塾長の価値観に基づいていますので、その点ご了承ください。

 

 

日常生活における親子喧嘩というのは、さておき、最も深刻な親子対立を生むのは、進路面ではないかと思うのです。

子どもが〇〇したい(進みたい)という希望を表明した時、親がどう考えるか、どう対処するか、その点が最大の争点でしょう。

 

親は我が子に対して、「幸せな人生を送ってほしい」と願っているはずなんですね。

 

最終地点、結局のところは、そこなんですよね。

 

そして、最も認識しておかなければならないのは「何を幸せと感じるかは人によって違う」です。

 

親が「そんなの・・・」と思っていても、子どもはそれが幸せだと感じているかもしれません。というか、そういうことも多いはずです。

 

それは、環境、性格、思考、能力、様々な要因があります。中でも大きいのは時代です。世の中の流れです。

 

そもそも、生きている(育っている)時代が違うのですから、幸せだと感じる基準が異なっていて当然でしょう。

 

 

僕が思う、親がやってはいけないことは「子どもの希望に制限をかける」ことです。

 

制限とは「そんな進路は反対」が代表的です。

 

でもね、その「反対」という意見はどこから出てきたのか?という点が問題です。

高い確率で「自分の価値観」から出てきているはずなんですよね。そして、その価値観は、昭和~平成的な価値観に基づいているはずなんですよ。

良い学校を出て良い会社に就職して…みたいな前時代的な。要は親世代の価値観です。

 

更に、地域的な価値観に支配されていることもあります。つまり「親の近くにいてほしい」と。或いは「地元が一番」みたいな何の根拠もない意見です。

完全に親のわがままですよね。

居住地域を制限することによって、子どもの自由度は著しく狭まります。

しかも、多くの地方都市は人口減による縮小化が分かっており、そういった地域に子どもを縛るということは、すなわち多くの自由度やチャンスを奪うことでもあります。

意味不明です。

 

経済的な制限もあります。要は「お金がないから無理」というやつです。これはある程度仕方がない面はあります。できるだけ親が頑張って稼ぐしかありません。

奨学金という名前のローンはお勧めできません。それも、社会に出てからの経済的な制限を子どもに課すことになりますよね。

もし、お金を借りる必要があるなら、親が教育ローンを借りることですね。親の負担で教育費は賄うと。

 

時代に支配された価値観による制限、地域の制限、経済的制限、いずれも子どもの自由度を奪うものです。

 

子どもの幸せを願いながら、多大な制限をかけています。

 

それは、子どものためと言いながら願っているのは「親が心地よく思う幸せのルート」になっているからでしょうね。

「子どもが思う幸せのルート」とは限りませんよ。全くの別人格ですから。価値観も異なっていて当然ですから。

 

子どもが幸せだと思う価値観を優先すべきです。

要は「やりたいことを認める」です。

 

それには、親の覚悟が必要ではないでしょうか?

 

 

親が子どもにしてやれることは、「能力の向上」の手がかりを提示することです。

将来子世の中がどうなるか分からないし、子どもはどこに行って何をしても良い、と発想できれば、考えるべきことは、「どうであっても通用する能力の向上」でしょう。

 

実際に能力向上のために努力するのは子ども本人です。何かをやろうと思って選択するのも本人です。

ですので、親ができることは、能力向上のための手がかりを提示してあげることです。それを生かすか殺すかは、これまた本人次第になります。

 

「たくさんの体験をさせて視野を広げる」

「能力向上に役立つ(と思われる)習い事、塾などを選択する」

「思考力養成につながる会話等を心がける」

親が考えるべきことはそういうことです。

 

体験値を増やし、世の中を知り、思考力を磨く。

ぞこまでやって、あとは、本人の自覚と努力を待つしかありません。

 

そう、最後は、待つしかないです。

覚悟を決めて待つしかありません。

 

 

子どもがYouTuberになりたいと言ってきたとき、どうしますか? 反対しますか? 

僕は賛成ですよ。

反対の人は僕にその理由を教えてください。多分、ことごとく論破できる自信はあります…笑

 

YouTuberに限りません。 Liver、 blogger、 Tiktoker 等々、ウエブツールを使って生計を立てている人がいます。

僕はこういう人たちを見て「偉いな、すごいな、立派だな、賢いな」という感想しかありません。要は尊敬の念です。

裏側にある努力が分かるからです。そして、それをやった勇気自体に拍手です。

 

こういった職業が成り立つ時代なんですよ。

これも「個の能力が高ければ」できる技です。

 

 

「会社に行って、理不尽なルールに縛られて、気合と根性で仕事をして、あとは上司に媚びること」だけがすべてだった時代とは完全に違っているのです。

個人が輝ける時代」なのです。

だから、

親の価値観で縛ってはいけない」し、「個人の能力を高めるべき」だと思います。

 

親ができることをしたら、あとは本人の自覚や成長を待つしかありません。

 

「親としてすべきことはやってきたつもりだ。あとは自分で人生を切り開いていけよ」と心から願って、自由にさせる覚悟を決めるしかないのです。