高松国語塾EQZ塾長です。
ネットで調べると、香川県内高校の偏差値なる情報が出てきますが、まあ、いい加減です。地獄のようにいい加減です。
一体何を元に出しているんでしょうかね?
以前にも書いたことがあるのですが、再度、最新版を記載しておきます。
高松高校偏差値71??
高校偏差値を検索すると次のような情報が出てきます。
同じような偏差値になっています。
これらを見た人は、何も考えることなく「高松高校は偏差値71」と信じ込んでしまうかもしれません。
高松高校偏差値の実態
まず、高松高校を受けられる資格のある子は何人いるのか? 要は学区内の子という意味です。
高松市、さぬき市、東かがわ市、三木町、綾川町、小豆島の2町を合計すると、1学年だいたい5,100人です。
これが母数です。ベースです。これ以外の子は、学区の制限により受ける資格がありません。
高松高校の偏差値が、前述の資料の通り、本当に偏差値71であれば、上位1.8%に入るということになります。
5,100人の1.8%は、92人ということになります。
高松高校の定員は280人ですよ。
どう考えてもおかしいですよね?
この矛盾はどう説明するのでしょうか?
※人口は総務省の人口動態、令和3年版のデータを元にしています。
実態から出す偏差値
高松高校の受験資格がある子が5,100人。
そのうちの高松高校の定員が280人。
つまり、5.5%です。
偏差値の上位からの%は次のようになります。
上位から5.5%ということは、偏差値66程度になります。
更に、5,100人というのは、校区内の在籍生徒数であり、実際に公立高校を受験する子はもっと少ないです。
・高校進学しない子
・県外の高校に進学する子
・私立高校に進学する子
・通信制高校に進学する子
・学区内であっても地域的に非常に通いづらい子
がいます。
ですので、実質の受験対象者はもっと少なく、従って、実際の偏差値はもっと低いはずです。
実質の偏差値
そのような状況から、名目上は、
>高松高校の偏差値は66
ですが、実質は
>65か64程度
と思った方が良いです。
都市圏で言えば、だいたい3番手クラスの難易度ということになります。
高松高校の偏差値が71なんて、どこをどう探しても、出てきません。
これが実態です。
高松高校に合格したいなら
で、結論です。
実質偏差値64~65ぐらいであれば、努力で行ける範疇だと思います。(言外も読み取って下さい)
天才的な能力がなくても、日々すべきことをしていれば合格できるレベルだということです。
ただ、そこに到達するためには、どの科目においても、読解する能力は必要です。
教科書、参考書、問題集、先生の板書等、あらゆる学びは基本的に活字であり、その活字を読み取って文意を理解する必要があるのです。
「AI vs 教科書が読めない子どもたち」に書かれている通り、「読解力」と「進学できる高校の難易度」は、強い相関関係にあるわけです。
言い換えるなら
「まず読解力をつけよう、話はそこからだ」
ということです。
色々とお待たせして恐縮です。
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