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うちの子は根性がなくて

「うちの子は根性がなくて」と嘆く親御さんがいます。

そうなんですね? でもね、「根性がない人間選手権」があったら僕も負けていませんよ。「根性がない」と明確に自覚していますので。 

 

学生時代は野球をやっていました。弱い学校のくせに練習はハードでした。どうにか休めないか、どうにか楽ができないか、そんなことばかり考えていました。そんな発想で上手くなるはずがありません。上手くならないから余計練習も嫌気がさす。悪循環ですよね。

 

今から思えば、死に物狂いで取り組んだところで2年3年の話なんだから、しかも入部したのは自分の意思なんだから、レギュラーになれないとしても頑張れば良いのに。必死でやったことに意義がある、と思えるのですが、到底そんな発想には至りませんでした。

 

自分は根性がないんだなと、最初に自覚したのがこの時です。

 

 

その後の人生、受験でも仕事でも、根性のなさというのは味わいました。元々自覚していたので、再認識させられたと言っても良いかもしれません。

 

でも、格好悪くて人から笑われるのはイヤだし、プライドは高いし。でも根性を入れて努力するのもイヤだし。

 

面倒くさい性格というか、調子が良い性格というか。

 

あまり近づかない方が良いかもしれませんね、この手の人間には。

 

 

根性はないのに、成果だけは出して格好つけたい。

 

では、どうすれば良いのか? 少ない脳味噌で考えたわけです。その結果、たどり着いたのは、

根性で取り組むのではなく、習慣で取り組む

ということです。

 

言い換えると、日常のルールにしてしまう、ということです。学習面で例を出してみますと、

テスト前に根性を見せて、仕上げるべきことを1日2日、徹夜をしてでも仕上げていく、という根性はないので、長い時間をかけて、日々何があろうとも、習慣として仕上げるべきことを進めていく、という方法です。

大事なのは「日々何があろうとも」ですね。言い訳をしない。自分には根性はないんだから、その代わり、毎日言い訳を作らずに必ず進める。嫌だな、面倒だなと思う前に習慣として仕上げていく。ということです。

 

 

誰にでも、習慣というかルーティンってあるじゃないですか。

 

学生であれば、通学の電車の中では何をするのか、学校の休憩時間には何をするのか、帰宅後自分の部屋に入るなり何をするのか等々。その中に組み込んでいけば良いのです。

 

夕食を食べて、軽くストレッチをして水を飲んで、その後考えることもなく、英単語の10個暗記というルーティンを実践する。

 

毎日アラームを21時にセットしておいて、アラームが鳴ったら何をやっていようと英単語の10個暗記を始める。

 

習慣だけです。日常生活の中に組み込むだけです。しかも条件反射的な習慣です。嫌だな面倒だなと思う暇すら与えません。ましてや根性なんて必要ありません。

 

 

今、仮に、英単語1日10個という事例を挙げましたが、例えばこの程度であれば15分20分でできます。習慣化できますよね、この程度なら。

 

しかも、1日10個なんていうのは、凄まじい威力があります。1年間継続するとなんと3650個以上の単語を覚えることになります。高校生になって大学受験のために必要な単語数は2000語~3000語と言われていますが、それを軽く越えています。

 

根性不要、習慣化だけで、こんなことまで可能なわけです。

 

 

習慣化できるまでに、物事によって時間の差はあるみたいですが、まず3週間程度をめどに、何か一つのことを取り組んでみてください。小さなことで良いです。大きな負担にならないことが良いです。

 

1日10個のことを暗記すれば年間3600個以上。1日3個だけであっても年間1000個以上になります。積み重ねは偉大です。

 

根性のない人向けに、根性のない塾長がお勧めします。

 

 

 

保護者説明会「国語の危機を救う具体策」