高松国語塾EQZ塾長です。
夏休みが始まる前に書けば良かったです。後手に回ってしまいました。まるでどこかの国の政府みたいです。
夏休みの意義とは何でしょう?
長いと思っても案外短いものです。というのは毎年実感していることと思います。
受験生諸君は、問答無用で受験勉強に励んでください。夏休みは、受験に向けての勉強を加速化することが最大の目的です。
勉強漬けは窮屈かもしれませんが、まあやむを得ないです。誰しも通る道のりです。皆さんが勉強するべき年がやってきたということです。
つべこべ言わずに励んでください。それ以外にすべきことはありません。
最大で唯一の目的
受験生以外は多少時間があります。切羽詰まった感もありません。平和です。
平和ボケという言葉があるように、目的意識がないと頭脳が働かずダラダラと過ごして終わってしまいますよ。勿体なさすぎです。
受験生以外の人に意識してほしいことは、たった一つです。
◇体験値を増やす
です。全てはこの言葉に集約できると思います。
同意言い換えをすると「体験したことがないことをやってみる」「見たことがない、聞いたことがない、読んだことがない、やったことがないことを経験する」「視野を拡大する」等々。
未知との遭遇と言っても良いでしょう。
正直なところ、しょーもない塾に行ってしょーもない問題集をペラッとやるぐらいなら、こういった体験値を増やすことに時間費用労力を費やした方が100倍有意義です。
尚、既にご存じだと思いますがEQZはしょーもない塾ではありません。かと言って夏期講習の生徒を募集しているわけではないのですが。
まあ、それはともかく「体験値を増やす」具体的に例をあげていきましょうか。
館攻め
戦国武将のセリフみたいになってしまいました。
「館」とは、博物館、美術館、歴史館、科学館、資料館等々「館」がつくところを指します。もちろん「館」とついていなくても、展示物などを見学できるところであれば良いです。
見たことのないものが展示されていることでしょう。「これは何か?」「どんな使い方をするのか?」親子で楽しみながら見て回るのが良いと思います。
最近は、展示物の説明書きもしっかりしていることが多いですし、もし分からなくてもスマホですぐに調べることもできます。
1日ぐるっと見て回るだけでも随分違いますが、気になること、疑問に思ったことはメモっておいて家に帰って調べてみることをお勧めします。
それだけでも大いなる前進です。視野の拡大です。
館には出かけましょうね。
というか出掛けるとすればまず「館ファースト」でしょう。
県内は言うまでもなく、四国内、岡山県内ぐらいであれば十分に日帰りもできます。時間のない親御さんにも最適です。
未知の光景
早明浦ダムってよく名前は聞くけどどんなところ?
コンサートをやるテアトロンってどんなところ?
ふと疑問に思ったら、制覇するチャンスです。出かけてみましょう。
〇〇山、△△川などなど、自然も含めて、様々な場所に行ってみましょう。
行ったことのない場所、たくさんあると思います。
そりゃそうです。行ったことのある場所の方が圧倒的に少ないはずですから。
名もなき場所でも良いのです。そこで何か体験ができれば良いのです。
常に、釣竿とか網とか車に積んでおいて、気が向いた場所でちょっと遊んでみるというのも最高の体験です。
見知った場所では、視野の拡大が行われていません。
知らない場所、行ったことのない場所に行ってみてください。
疑似る
本当は、実際の場所に行って体感することが望ましいのですが、全てがそういうわけにもいきません。
その場合は、疑似体験です。
要は、書籍、映像などを通して知ることです。
1日1か所ずつ、世界遺産の場所の動画を見る。
1日1県ずつ、特産物、名所などを調べる。書籍、動画を使用して。
考えただけで楽しそうです。
あ、ちなみにお知らせしておきますけどね、歴史よりは地理が先ですよ。地理ファーストです。学校の順番もそうなっているでしょう? 地理が分かった上で歴史やって下さいよ。
リアる
夏ならではの体験というのがあります。
キャンプ、バーベキュー、花火、海水浴等々。
これは、疑似体験ではなく、実際にできることですよね。親子で体験する機会を持ってほしいと思います。
バーベキューやったのに子どもは食べるだけ、というのは勿体なさすぎます。食べるだけなら何ら体験値が増えていません。食材の準備から始まって片付けまで一緒にやりましょう。
焼き方が上手くなくてこがしてしまう、網から食材を落としてしまうことすら良い体験です。
尚、EQZの教室の中でのバーベキューは禁止します。ま、言うまでもないか。
ド定番
当然、読書も重要なアイテムです。
1日1冊、は無理かな? それに近づけるようにスケジュールを組み立ててください。
読書感想文が云々・・・そんなもん、考えなくて良いです。好きな本、興味のある本をひたすら読んでいくのでOKです。
色々なジャンル、文章スタイルに触れてください。
全てとは言わないけど、何割かは音読もしましょう。
小説、伝記、ノンフィクション系、地理系、歴史系、経済系、科学系、生物系、天体系、古典もの・・・手あたり次第、ジャンルを越えて。いやむしろ普段手を伸ばさないような本こそ征服の制服のチャンスです。普段読んでいないジャンルというのは、その方面の知識も少ないでしょうから、この期に知識拡大するチャンスだということです。
へーそうなんだ、面白いな、知らなかった、なんでこうなるんだろう・・・こういった思考が進むことが重要です。脳みそのどこかに引っ掛かることが重要です。
机に向かう前の勝負
夏休みだから夏期講習。
受験生であればそれもアリです。
でも受験生以外であれば、ぜひ体験値を増やすことを考えてください。世の中を知って下さい。
問題集を開く前、いや、机に向かう前に「どれだけ体験値があるか」によって勝負は大体ついています。
問題集を解くことが勉強なのではありません。それ以前に、日常、及び、非日常の中から世の中を学ぶことが重要なのです。
その「非日常」の絶好のチャンスだと思うわけです。夏休みというのは。
なぜ国語ができないのか、どうすればできるようになるのか、原因を分析し、具体策を提示する場:保護者説明会「国語の危機を救う具体策」 次回は12月開催です。
僕がなぜこのような主張をしているのかよく分かるはずです。