高松国語塾EQZ、塾長です。
中学生は、国語の読解の問題をどの程度こなしていけば良いのだろう? という疑問にお答えします。
中1中2の読解量
まだ高校受験まで時間がある中学1年生2年生の間は、初見の文章を2日に1題で良いと思います。そりゃ多ければ多いほど良いのは間違いないのですが、現実問題、他の科目の勉強もあるし部活などで時間も取られます。ですので、少ないと感じるかもしれませんが、一応の基準として2日に1題と目安をだしておきます。
と言っても、適当に解くのではダメです。高松国語塾EQZで提唱している「丁寧な読解」をしてほしいのです。これは、当方で開催している読解講座等で学んでもらうしかありません。
2日に1題となれば、1週間で大体3題です。年間の読解量だと120題ほどになります。※学校のある週が対象。これがスタンダード。
更に、定期テスト前には教科書内容に準拠した読解問題をこなすと思います。1回のテストで5題こなすとして、年間25題になります。定期テストが年間5回あるので。
更に、春、夏、冬の長期休暇中が年間合計10週間はあります。普段と同じペースで読むとすれば、30題になります。
ここまでの合計が、初見の文章題が年間150題、教科書内容の文章題が年間25題、総計175題になります。
ですのでざっくりと1年間で170題程度はこなしていってほしいと。
中3の読解量
中学3年生になれば少しペースを上げましょうか。中学1年生2年生の頃の1.5倍ぐらいにはしてほしいのです。部活も終わるし、時間はできるのでやろうと思えばできます。
となると、年間約260題になります。
中学1年生で170題、2年生で170題、3年生で260題。3年間の総計は600題ぐらいになります。このぐらいが現実的に実行可能で、標準的な問題数だろうと思います。
尚、高松国語塾EQZでは、このぐらいの問題数は当然こなしていっています。その中には古文も含めます。
まずは何より練習量はある程度必要でしょうと思うわけです。
不可能な読解量
ところが、「国語の読解問題練習は何もやっていない」という子も多いようです。というか、そういう子がほとんどかな?
中学3年生になって慌ててやろうとすると、どうなるか?
3年間でこなすべき600題を1年間=約50週でこなそうとすると、1週当たり12題になります。1週間に6日間取り組むとして、毎日2題ずつこなしていけば達成できます。計算上は。
ところが現実的にはほぼ不可能ではないかと思います。国語だけ勉強するのであればできるかもしれませんが、実際そういうわけにはいきません。他の科目にも相当な時間を費やす必要があります。
1日2題と言っても、丁寧に解いて「納得できる答え合わせ」までやれば軽く1時間はかかります。漢字を2題やるのと訳が違います。果たしてこれだけの時間を、読解だけに費やすことができるのか?
しかも、「納得できる答え合わせ」が果たしてできるのか? 解くことも大事ですが、これも大事です。答え合わせの納得度によって、読解力は異なってきます。「なぜ間違ってしまったのか」「どこを読めば良かったのか」「解釈があっていたのか否か」そして、「自分の回答の何が良くて何が悪かったのか」等を納得できなければなりません。特に上位校に行くのであれば尚更です。
単に〇×をつけるだけの答え合わせでは意味はありません。
それ以前に、今まで何もしていなかった子がいきなり毎日毎日読解問題をこなせるようになるのか? という観点も必要でしょう。
そう考えると計算上はできるという判断ができたとしても、実質的に不可能であり、また内容的には不十分だと言わざるを得ません。
こう考えると、中学1年生2年生の間は「2日に1題」程度の読解であっても、それを継続するだけで圧倒的に有利になるということです。
皆さん、そのぐらいできていますか? 初めて読む文章を1週間に3題、1か月に12題程度解き進めて行っているでしょうか。EQZの子はやっています。1か月経てばEQZの子は何もやっていない子よりも1か月分先に進んでいるのです。
積み重ねの威力は凄まじいのです。ということは言い換えると、積み重ねないことの威力も凄まじいということです。
量は必要ですよ
勉強でもスポーツでも芸術でも、そして仕事でも何でも、できるようになるためには練習量は必要です。練習量不要でできるようになるものは存在しないと思うのですが、どうでしょう?
読解も同じく、練習量、読解の分量はある程度は必要です。そのある程度の基準は上で示した通りです。このぐらいを達成できていないのであれば、テクニックがどうのミスがどうの、というずっと以前の問題なのです。そもそも、できるようになるだけの分量レベルに達していない、ということです。
まずやったら?
話はそこからでしょう。
こういう趣旨に賛成で、お子さんの国語の力を伸ばすためには何を意識しておけば良いのか、ヒントになるものがあれば…と思う方は、当塾の説明会にお越しください。