高松市国語塾EQZ塾長です。
「勉強をコツコツするべきだ」という言われ方をします。
それに対して、「そうだね」と頷いたりするわけですが、「コツコツする」って抽象的な表現ですよね。「コツコツする」とは何ぞや?を考えてみたいと思います。
思考の出発点
僕は、元々、抽象的なことや精神論的なことは嫌いな方です。
特に、方法論を語る時に、そういった言葉を使うのが嫌いなのです。
曰く「もっと頑張れ」「死ぬ気で取り組め」「気持ちで負けるな」云々。
何ですかね、これは?
これで勉強方法が確立されて、具体的に取り組むべきテーマが明らかになり、どのように成果を測るのかが明らかになるのでしょうか?
学生時代、野球をやっていました。
当時は、精神論、根性論が主流でした。根性があればできる、気合が勝っていれば試合に勝てる、気持ちが負けている…という考え方です。
嫌いでしたね。ひねくれものですから、「じゃ気合を入れる練習をすれば勝てるんじゃないの?」と思ったりするわけです。
ですので、そういったものに対する反発、嫌悪が僕の出発点かもしれません。
できるだけ明確な方法やルールを確立して、地道に成果を出していきたいと思うわけです。要は、「コツコツと…」ですね。
読解問題の解き方のルールというのもそういった思考に基づいているわけです。
習慣化
ところが、重大な問題がありました。僕自身、根性がない人間なのです。
だから根性が必要ない勉強法を確立する必要がありました。
それが習慣化です。
毎日、毎週、毎月、どのタイミングで何をこなしていくか。日常的に、時間的なルーティンを持つわけです。決めたらそれを守るだけ。嫌だな面倒だなと思う前に取り組む。たったそれだけです。
あれこれ考えるよりまずは始める。やる気があろうとなかろうと始める。一旦始めるとやる気は湧いてくることは、行動心理学で分かっています。ですので、何であろうと決まったルールを守るということが必要だと思います。
ルール化
結局、「コツコツする」とは、時間的なルーティン化の中で、何をするのかを決めておくことだと思います。
時間的ルーティンとは、毎日〇時になったら何をしていようとも机に向かう、というルール化です。
特に、基礎学習的な内容ですね。漢字の練習、英単語の練習、語彙力増強の練習、計算練習等々。
これらは一気にやろうと思ってもできません。ですので、
■ 毎日3つずつ必ずこなしていく
■ 1週間経てば、その週の復習を必ず行う
■ 1か月経てば、その月の復習を必ず行う
のような定型を作り、愚直に守って実践する。
日々で実践が難しいものは、1週間単位でも良いのです。
■ 1週間に国語読解問題を3問ずつこなす⇒現代文2問、古文1問とする
■ 1週間に数学の図形証明問題を3問ずつこなす
■ 1週間に英語長文を3問ずつこなす
のように。
それをどう割り振るのかは、自由です。上記の例を引っ張ると……
■ いずれかから2問ずつ取り出して進めていく
■ 国語の日、数学の日、英語の日と決めて進めていく
■ それぞれの科目1問ずつ進めていく
どれが正解、どれが間違いというのはありません。自分の好きな進め方で良いのです。
大切なのは、その進め方ではなく、作ったルールを厳守する、ということです。少なくても「学期単位」ぐらいでは継続していってほしいです。
継続化
学期の間、そういったルーティーンを守って継続する。そうすることで、学期が終了する頃には習慣になっています。
「コツコツすること」が当たり前になっているのです。
最強じゃないですか?
せっかくルーティンを作っても1週間で終わってしまうのでは意味がありません。
継続できる子が結局、成功への道を歩いているわけですね。
これは、勉強に限らず、スポーツでも芸術でもビジネスでも同じです。
大昔からそれは決まっていることなのです。「継続は力なり」と言っているじゃないですか。
もうそろそろ新年度が始まろうとしています。
遊びも結構。お出かけも結構。部活も結構。
ただ、この1年間を有意義に過ごすために、計画性をもって進めることは重要ですし、今こそ、それを考えるべき時期だと思います。
新しい学年が始まる時期だから、新しい習慣を作りやすいかと思います。