高松市国語塾EQZ塾長です。
小学生低学年中学年ぐらいまではまずまずできていたのに、高学年、中学生になって伸び悩む子がいます。
期待していただけに残念ですよね。
伸び悩みの原因
以前、国語の得点力に関する記事を書きました。その中で過保護が子どもの能力を奪う、という趣旨のことを書きました。
それに関連します。
幼児教育の第一人者ともいえる先生が仰っていました。
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学年が上がると算数はより抽象的な世界に入ります。多くの子がつまずくのは、具体的な経験もないままいきなり抽象的概念を理解しようとするからです。
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僕が、偉大だと思っている某塾長さんが仰っていました。
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抽象的な概念が分からないのは、具体的な体験が少ないから
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まさにこのことなんですよね。
偉大な先生方は、良いこと言いますよね。
えっと、僕も何か格好良いこと言わなきゃ。
EQZ塾長は言います。
「体験値が少なく世界観がない子は、そもそも文章を読んで意味を理解することはできない」
まあ、同じことですな。
教養が土台
小学3年生4年生に対しては 月刊たくさんのふしぎ
5年生6年生に対しては、月刊Newsがわかる
を題材として読んでもらっています。それぞれの月刊誌が届いたときには。
これを元に「語句調べ」「学んだこと」「考えたこと」等を書いてもらっています。
なぜこんなことをやっているのか?
もちろん「世の中を知るため」です。
世の中を知るための書籍を中心にして、語彙力や文章表現力を養っているわけです。
言い換えると「教養」です。
本当は、子どもたちが実際に体験するのがベストではありますが、全てはそういうわけにはいかないので、疑似体験という意味もあります。
身の回りにない
抽象的な言葉というのは、日常生活を送っていると、あまり出会うものではありません。
>これ、おしゃれなデザインだから買ってみようかな
という言い方はしますが、
>この製品は、斬新な意匠につき、購入を検討するのに値する
とは言いません。
でも、実際に入試問題などで出てくる文章は、下のような文章です。
同じことを言っているのに、そうとは気付かない、気付けない。
抽象的な言葉を知らないというのは、下の文章に対応ができていないということです。
日常生活では使わない言葉であるなら、意図的に獲得していくしかないですよね。
だから、抽象語の獲得を意図してやっているわけです。
具体から抽象へ
教養的な読書を通して、世の中を知り、疑似体験を行い、具体例というのもを学びます。具体例があると、イメージがわきやすくなります。
そして、それが抽象的なことを考える力の土台になります。
高校受験、大学受験になってくると、抽象的な表現、抽象的な思考が大事になってきます。
それをいきなり対策しようと思ってもたいてい無理です。
高校生になってから読解力はほとんど伸びないというのは、きっとそれまでに具体的な体験が少ないから、ということなんでしょうね。
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