コンテンツへスキップ

読解以前の話

高松市国語塾EQZ、塾長です。

 

国語の読解問題ができない、というお話はよく聞きますが、それ以前にすることがあるでしょう?というお話です。

 

まずは、数学算数の話から。

 

 

今回の話は当塾の生徒の話ではありません。知り合いの塾の先生に聞いた話です。

 

その塾に通う中学3年生の子。成績は平均よりまだちょっと上ぐらいだそうです。

 

数学でこんな問題があったそうです。

ある定価のものを3割引きしたら2800円でした。定価はいくらですか?
ただし、消費税は考えなくてよろしい。

 

これが分からなかったらしく先生が説明したところ、質問があったと。

 

「なんで3割引きなのに0.7を掛けるのか?」

 

中学3年生です。ですので、高校受験直前ということです。ちょっと怖いレベルでしょう。

 

 

 

まだあります。

 

1000円札1枚を使って、1つ150円のおにぎりをなるべくたくさん買いたい。消費税を10%としたとき、いくつ買えますか?

 

これも分からない。生徒から出た質問は「10%ってどうやって計算するんですか?」だそうです。

 

中学3年生ですよ。しかも平均レベルの子ですよ。そのぐらいの子でも、こんな感じなんですね。きっとこの子は、今までずっと「%」の意味も分からないまま学生生活を送っていたんですね。厳しいことです。

 

「%」は特殊な話じゃないですよね。日常生活でも当たり前に出てくることです。

それが分かっていないことに驚きますが、実はもっと驚くことがありませんか?

 

「%」が分からない子でも中学校の平均レベルに位置してという事実です。怖いでしょう? 

 

 

 

 

次は、小学生のお話ですが、こういうもあるそうです。

 

1個100円のアメを3個と、1個150円のチョコを2個買って1000円で支払うとおつりはいくらでしょう? ※消費税は考えなくて良い。

 

この問題の最大のネックは何だと思いますか?

 

それは「おつり」です。おつりが何か分からない。

 

自分で買い物をしたこともないし、買い物をしたとしても、電子マネーで支払うからおつりが返ってくるということがない、ということでしょうか?

 

「世の中を生きていない」ということなんですね。算数以前の話でしょう? それを言えば、僕自身が体験したことでは「八百屋」が分からない電車の上り下りが分からない、というインパクト事件もありました。

 

 

前述の中学3年生平均レベルの子も、もしかしたら「割引」が分からないのかもしれません。「%」が分からないのですから「割引が分からないかも」という推測も結構真実味がありますよね?

 

 

今回、例に挙げたのは算数数学の問題でしたが、国語でも同じなんですよね。

 

年齢があがっても生活面での視野が広がらない子は、小さな子供の頃のままなんですよ。

年齢相応の世の中を生きていないのです。

 

これ、非常に重要な点です。

 

日本語ができていない、語彙力が足りない等というずっと以前の、根本的な話であって、ここがダメな子はたいていできるようにはなりません。

 

そういうお話をもっと詳しくお伝えする機会があります。国語ができない原因は何か、そしてそれを解消するためには何をすべきなのか、一度聞いてみてください。

 

 

保護者説明会「国語の危機を救う具体策」