高松国語塾EQZ塾長です。
オールドタイプの親御さんの中には「子どもなんだからお金のことなんか知らなくても良い」という考えの人がいるようです。
危険ですね。
高校生に対する投資教育
主に高校生を中心に、お金、投資に関する授業が始まるようです。「金融教育」と言われているようです。
それ自体は、賛成です。
学生のうちから知識はあった方が良いです。
というか、必須です。
投資をしないまでも、お金に関する知識がなく、大人になって痛い目にあうケースも多いですからね。
「子どもはお金のことなんか知らなくても良い」という考えの人は、そもそも自分に知識がないのだと思います。だからその重要性が分からない。伝えられない。そして、自分を正当化するために「知らなくても良い」という意見になるのでしょう。
隠された意味
高校生に対する金融教育が始まったということは何を意味しているのか?
一つは、純粋にお金関係に対する知識をつけようという意図はあると思います。それは良いです。
実はもう一つ隠された意味があると思っています。
それは、「社会保障関係が将来的には保証できない見込みだから、各自でどうにかしてよね」、というメッセージです。
所得税住民税をはじめとする税金は上がる一方で、医療費の自己負担は上がるし、年金関係の保険料は上がる代わりに受給額は下がる。
これはもう確定でしょう。
人口の減少、高齢化社会、政治家の無能ぶりを土台として、国が保証できるものが縮小化しているということです。
だから、自分で対策ができるように若者に教育をしよう・・・というと聞こえは良いですが、政策の失敗を若者に押し付けているということですよ。
興味を奪うのは親
そういったことを親は理解しておかなくてはならないと思うんですよ。
だから、「子どもはお金のことなんか知らなくても良い」という考えには絶対にならないはずなんですよ。
むしろ、今の大人よりも相当詳しくならなければならないと思います。
EQZでは、教養読書の会のために、お金関係の書籍を揃えています。下はほんの一部。
どれも大人気で、子どもたちはよく読んでいます。
興味はあるのです。
子どもの興味関心の幅を広げようと思いながら「子どもはお金のことなんか知らなくても良い」という」というのは、矛盾していますよね。
むしろ害でしかない。
世の中のことを知らない子にしますか?
実際問題、中学生になっても買い物もできない、バスや電車に乗れないという子もいるみたいですしね。世の中を生きていませんよね。お金関連の知識をつける以前の話です。
怖いことです。