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自己対話力こそが命

高松国語塾EQZ塾長です。

塾の世界、個人塾の世界、いずれもピンキリです。ピン(最高レベル)もいれば、キリ(最低レベル)もいます。僕の塾長友達でピン中のピンの塾長がいます。

 

 

ピン中のピン塾長とは、さいたま市で雄飛会という塾を経営している一柳先生です。浦和高校受験専門塾です。浦和高校は埼玉県のトップ校です。同じトップ校といっても高松高校とは雲泥のレベル差です。高松高校合格する子の上位4分の1ぐらいしか浦和高校には合格できません。首都圏の公立トップ校というのは凄まじいレベルなのです。そりゃ大学合格実績も違うはずです。

 

実は、当塾で行っている「教養読書の会」も、雄飛会での指導内容がヒントになっているんですよ。

つまり、教養読書の会の源流といっても良いかもしれません。

僕が授業を見学させてもらった時は、中学生に対する国語の授業だったのですが、単なる国語ではありませんでした。教養を身につけるための授業だったのです。

 

「ああ、なるほど、本当に賢い子にするには、こういうことね」と深く納得したものでした。

 

それをEQZ流にアレンジして提供しているのが、教養読書の会なのです。

 

 

 

塾経営の傍ら、出版をしたり講演会を開いたりと活躍の幅が広い一柳先生ですが、ついに、なんと、東洋経済オンラインでデビューしました。

 

受験生「自力で学べる子」「学べない子」の決定的差 ~最上位層が実践する習慣を身につけるコツ~

 

東洋経済オンラインは数万もの記事があるようですが、掲載された週にはアクセスランキングが24位まで上がったそうです。まさに今注目の塾長さんということです。

 

この記事の中で、一柳先生は、学力上位に位置するために何が重要だと言っているか?

僕がギュッとまとめますと……

 

これからの不透明な時代を生き抜くためには、自己対話力が重要である。その力をつけるためには、大人とのやり取りを生かすことが必要であり、学校生活においては定期テストを活用するのが良い。

という感じでしょうか。

 

 

将来どうなるのか分からないというのは、いつの時代でも同じでしょう。

ただ、現代が過去と違うのは、変化のスピードが凄まじいということです。僕らが学生時代「こんな感じ」でずっと続くだろうと想像していた「将来の世界」は、「こんな感じ」の欠片もなくなってきています。

あ、いや、欠片ぐらいは残っているかな?

 

この変化のスピードから考えると、10年後はともかく、30年後ともなると「今あること」の欠片ぐらいしか残っていないはずです。今、30年前にやっていたことを思い返して「あんな不便なこと、非効率なこと、よくやっていたよね」と思うのと同じことを30年後の人は、平成~令和初期あたりを指して思うことでしょう。

 

>30年後はもうこの世にはいないから関係ない 

>最晩年だからどうでも良い

 

はい、今の大人はそうでしょう。それでもどうにかなるかもしれませんが、今の子どもたちは30年後でも40歳50歳で現役バリバリで「今の世」を生きているはずです。

そして30年後の「今の世」というのは、現在からはきっと想像ができないはずです。

そんな世の中をどうやって生きていくべきなのか?

 

 

 

逆に、確実にわかっていることもあります。

・人口減少

・少子高齢社会の本格化 

・人生100年時代 等々

 

「人口減少」「少子高齢社会」はもう散々言われていることです。

「人生100年時代」はあまり話題になっていないかもしれませんが、寿命は延びる一方なのです。僕たちの世代は100年生きる人は少ないかもしれませんが、今の子どもたちは100年生きる人が半数ぐらいになると言われています。

 

このあたりのお話は、また違う塾さん、広島市の進学空間Moveの宮脇先生という方の講演で教えていただきました。こちらの塾さんもすごいですよ。「たくさんの人に出会う合宿」だって。タイトルを聞いた瞬間、「行くべし」と思えますよね。

 

人生100年時代ということは、50歳でようやく人生半分です。60歳で定年とか言っている場合じゃないのです。

年金は、人口構造的に当然頼れません。

つまり、80歳90歳ぐらいまで働かなくてはいけない運命なのです。

これもほぼ確定です。

 

今の子どもたちは、どれだけの困難を前提にして生きなければいけないのかが良く分かります。

 

 

 

不透明な時代だけでなく、多大な困難が待ち構えている時代を生きていくには、どんな力をつけてやるべきなのか?

 

それを、一柳先生は「自己対話力がベースである」と説いています。

 

自己対話力とは、メタ認知とも言います。自分が認知していること(感じたこと、考えたこと、判断したこと等)を、自分で認知する、ということです。

自分自身を客観視するとも言えます。

これによって、自分自身をコントロールできるようになります。

 

少し抽象的ですね。具体化しましょう。

 

 

と言っても、一柳先生の説明をお借りするわけですが……

一柳先生は、「定期テストは認知能力を高める絶好の機会である」と説きます。

つまり、テストに向けて

 

—-以下点線部まで引用——————-

・どのくらいの順位を獲得したいのか、

・そのためにはどのくらい点数をとればいいのか、

・そのためには何をすればいいのか、

・それをこなすにはいつから始めればいいのか、

・授業はどう受けるべきか、

・先生は何を出題してくるか、

・みんなと差がつけられることはないか、

・自分に負けてサボっていないか、

・苦手な科目から逃げていないか、

・得意な科目をより早く仕上げる方法は、
—————–    

等の問いかけを自分自身にすべきだということです。

一言で言うと、「したいこと」よりも「すべきこと」を認識し、それを着実に実行できるかどうか、ということです。

 

考えてみれば当然のことと言えます。

ただ、なかなか気づきにくい、或いは、漠然としていて言語化できていない、ということなのかもしれません。

漠然としていて言語化できていないことは行動には移せません。言語化し具体化し、更に、定期テストという日常の出来事に落とし込むことによってはじめて行動に移すことができます。

 

ですので、それを気付かせて提示してくれるという意味で、やっぱり一柳先生は偉大だなと思うわけですね。

 

 

 

「期末テスト予想問題が的中しました!」

「宿題をやってくればシールを貼ります。シールが10枚たまると文房具をあげます」

 

というたぐいの塾とは、雄飛会は全然次元が違うことが分かると思います。

最終的には点数をあげて志望校合格を目指すのは同じであっても、そこに到達するための過程を深く深く考えている塾が、ごく少数ですが世の中にはあるのです。広島の進学空間Moveも同じです。

 

僕自身は、学力、指導力、思考力、人間性、いずれもたいした人間ではないという大きな自覚はあります(メタ認知です…笑)。だからこそ、そういった塾のエッセンスを吸収し、皆さんに還元していこうとしているわけですね。

 

ではその「還元している内容」とは何か。

それは、また改めてこのサイト内でお知らせしていきますので、またご覧ください。

 

 

 

この記事の内容が分かる方、賛同する方にはご参加いただきたいと思います。

保護者説明会「国語の危機を救う具体策」 2022年3月13日(日)13:30~15:30