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子どもに期待すること

高松市国語塾EQZ塾長です。

今回の内容は多分に僕の考え方が出ていて、見る人によっては偏見に思えるかもしれません。予めご了承ください。あくまでも「僕はそう思う」ですので。

 

とあるアンケートを見ました。親は子どもに何を期待するのか?という調査結果です。明確には書いていないけど、回答を見ると「将来、社会に出て」という前提だと思われます。

その結果によると上位の回答は……

1位 本人がやりたいことを実現すること 64.7%

2位 安定した職業に就くこと 34.3%

3位 得意なことや好きなことをさらに上達させること 27.3%

4位 幅広い知識を身につけること 27.0%

5位 専門性を極めること 16.0%

となっています。

 

皆さんはどうお考えでしょうか。

 

概ね、僕自身も同じように思っています。この上位5つの中の4つをギュッとまとめてみると…

幅広い教養を身につけて、その中から自分の興味関心のあることを見つけ、得意なことを伸ばして専門性を身につけて、自分が望む人生を送ってほしい。

ということになりますかね。

5つのうち4つは、同じ方向性を示しているように思うのです。

安定した職業に就くこと 34.3%

本当に「安定した職業」であるなら、注はつくものの決して反対ではありません。が、これが「安定した会社に勤めてほしい」であれば大笑いです。いまだに昭和の価値観で子どもたちの将来を考えていることになります。

「安定した会社」が存在すると思っているんでしょうか? 既に大きな価値観の転換は訪れているのに、気付けないのでしょうか? 

子どもたちは、令和からまだその先の時代を生き抜くのです。間違いなく重要なのは「個の力」です。少しだけ具体的に言うと「己の力で稼ぎ出せる力」です。まずは、自分の得意な分野で確固たる技能を身につける。世の中の動きに準じてそれをアップデートしていったり、或いは、方向転換していったりする力が必要です。

言い換えると、安定した職業というのは誰かに与えられるものではなく、安定は己の力で生み出す、ということです。これは今後当たり前になってきます。というか今でもそうなっていますよね。

会社におんぶにだっこではありません。個の力で勝負するのです。幸い、インターネット等を始めとした環境のお陰で、個の力で勝負ができる時代になってきています。

世の中の動向を見ていると、もう既にオワコンになっている企業も多いですよね。コロナがそれを明確にした面があります。

多くの人がその名前を知っている大企業であっても、続々と「実質的に終わっている」企業がたくさんあるでしょう? インターネットの発達によって、存在意義が薄れてしまい、大きいが故に(それだけが理由ではありませんが)方向転換ができず、時流に乗れず、その経営責任を社員に押し付けている企業っていっぱいあるじゃないですか。人員整理なんていうのもその一つです。

「その会社」でしか価値がない人が、「その会社」を放り出されたとき、どうなるか分かりますか? そんな事例は調べればたくさん出てきます。

自分の能力を高めて、自分の力で、自分の人生を安定をもたらす必要があるのです。自分の能力が高ければ、会社に頼る必要はありませんから。

冒頭で、我が子に期待することをギュッとまとめた以下の文、

 

幅広い教養を身につけて、その中から自分の興味関心のあることを見つけ、得意なことを伸ばして専門性を身につけて、自分が望む人生を送ってほしい。

 

これも、結局「個の力をつけよ」ということじゃないですか。親御さんも個の力をつける必要性が分かっているということですね。

そして、個の力をつけるためのベースは、読解力ですよ。文章を読んで正しく理解するということです。個の力の出発点は読解力なのです。読解ができない人が、書いたり発表したりはできませんから。

 

保護者説明会「国語の危機を救う具体策」