高松国語塾EQZ塾長です。
家にある本の冊数が学力に影響 国語以外の教科でも正答率が高い理由とは という記事が最近ありました。
もうご覧になったでしょうか? リンク先がその記事になっています。
この記事の元ネタは、国立教育政策研究所のサイトの中にあるんですよね。 国立教育政策研究所のページの一番下のクロス集計表(児童質問紙-教科)全国【表】というエクセルの中にあります。が、ご面倒でしょうから、僕がその部分を抜粋してきました。
僕もたまには真っ当なこともするのです。
あなたの家には、およそどれぐらい本がありますか?
下の画像をご覧ください。
国語の結果
最も本の冊数が少ないグループの国語の正解率は53.8%
最も本の冊数が多いグループの国語の正解率は71.2%
その差、17.4
※最も正解率が高いグループは、下から2段目で、71.5%。最も低いグループとの差は、17.7
算数の結果
最も本の冊数が少ないグループの算数の正解率は58.7%
最も本の冊数が多いグループの国語の正解率は76.9%
その差、18.2
※最も正解率が高いグループは、下から2段目で、77.4%。最も低いグループとの差は、18.7
相関と因果
家にある本の冊数が多いほど、国語も算数も成績は良くなっています。この状態は、相関関係です。お互いのデータに関連性が見られる、という意味です。
ただ、因果関係までは分からないはずです。つまり、家に本がたくさんあるから成績が良い、とまでは言えないということです。もしかすると、成績が良いから本がたくさんあると言えるのかもしれません。
が、まあ、普通に考えて、本がたくさんあってたくさん読むから全体的に成績が良い、と言えるでしょうね。
成績が良いから本がたくさんある、という解釈は少し無理がありそうです。
本がたくさんある家庭の子は勉強ができる。なんとなく感じていたことがデータで明確に証明できたのではないでしょうか?
家庭備え付け
純粋な書籍とは少し違うかもしれませんが、以下の本を家庭に備えておいてほしいと思います。リビングなどすぐに手に取れる場所に備えておいてほしいのです。
◇地図帳
◇辞書
◇図鑑
◇百科事典
◇資料集
学年にもよりますが、このぐらいのラインアップはほしいと思います。
キャスター付きファイルワゴンにそれら一式を揃えてセットしておくことをお勧めしたいです。EQZに設置しているファイルワゴンは天板なしタイプですが、家庭では天板があるタイプが良いかもしれません。天板にパソコンやタブレットを置けますので、すぐに調べ物もできます。
要は、知りたいと思ったときにすぐに調べられる環境作り、及び、すき間時間にパラっとめくれるものがある環境作り、をお勧めします、ということです。
中でも最優先で選ぶなら、僕は「地図帳」を押します。
色々な書籍を読む際、「地理はある程度分かっている」という前提で話が進むことって多いですよ。←これ超重要ね。