高松国語塾EQZ塾長です。
サイト内に「中学生で上位20%を外れる子の指導はできない。最初から受講はやめておいたほうが良い」とあちらこちらに書いてあります。
それに関する記事です。
土台となる体験
「自分は学生時代に勉強ができなかったから、できない子の気持ちが分かる。勉強のできない子の力になりたい」というタイプの塾長もいます。
それはそれで大いに意義があると思うんですよね。自分の体験は大きな財産です。
個人塾の場合、自分の体験から発生した思いを土台にして塾を運営している面はあると思うのです。
指導者のバックグラウンドはそれなりに大事ですよね。
EQZ塾長はどうだったのか?
国語はどうだったか?
EQZ塾長は、学生時代に国語はどうだったのか? どんな勉強したのか?
はい、勉強していません。
高校受験ぐらいまでの時期は、読解に関してはする必要がなかったのです。
「だってそこに書いてあるでしょ。読めば分かるじゃないか」でお終いです。
小学生の頃から、読んで意味を理解することに困ったことはなかったのです。
欠点はここ
だから、ここなんですよね。指導者としての欠点は。
読解力があったのであれば、困ることはないだろう? と思われるかもしれません。
はい、自分一人が読む分には困りませんよ。
でも、指導者としては困ることがあるんです。
それは「読めない状態が分からない」ということです。
これは実は怖いことで・・・。
というのは、文意は理解できて、問題も解けていただけにルールもクソもないんです。感覚で解いていたのですから。そこには、論理は無い。
だから、サラリーマン時代、国語を教えることになって困ったのもここなんですよね。要は、感覚は教えられない、ということです。
だから、研究して「解き方のルール」を考えていったわけです。
努力したこと
「得意だったから分かるだろう」という推測は大きな勘違いで、逆です。「得意だから」分からないのです。
他の科目であれば、得意だったことがそのまま生かせる面はあるでしょう。社会なんか典型的だと思うんですね。社会が得意で詳しければ、細かなことまでおもしろおかしく生徒に教えてあげられるんです。
でも、読解に関しては最初から読めていただけに、「分からないことが分からない」のです。
仕事としてやる際には、これが怖いわけです。
だから、「分からないことを努力して分かろう」としました。
それが、説明会でもお話しする「できない要因」につなっていきます。
そして、ある程度は「分からない状態」を推測し、その対策を考えてきたのですが、それも限界はあるのです。
下の問題をご覧ください。
正解は1番(火星)です。中学生の正解率は38%です。
上位40%をはずれると、もうあやふやになるんですね。
正解は1番(同じである)です。中学生の正解率は58%です。
これが分からない子が40%もいるんです。
もうダメなんですよ。僕自身が。
「なぜ分からないのか」、いくら考えても分からないのです。
ちなみに、「読めない状態が分からない」に関しては、ある種の保護者にも同様のことがいえると思うんですよ。これ、また改めて書きます。
限界超え
これらの問題が分からない子を救ってあげられる能力が僕には無いのです。
つまり、僕の指導できる限界を超えている、というのが正直なところなのです。
サラリーマン時代からそうでしたが、上位の生徒からは「絶対にこの先生に教わりたい」という非常に高い評価をいただいた一方で、平均レベルの生徒からはその評価は低くなり、言ってみれば「どうでも良い先生」にまで落ちていました。
指導者というのも人間である以上、誰しも得意不得意はあります。僕の場合、自分の能力の限界を越える子は教えられない、という意味で「上位20%を外れる子は最初から受けない方が良い」と言っているわけです。
そういう状況ですので、何卒ご了承くださいませ。