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国語で困らない小学生

高松国語塾EQZ塾長です。

主に小学生を念頭に置いて書きますね。何かのヒントになれば幸いです。

 

 

今は高松で教えていますが、以前は、首都圏で中学受験生を教えていました。その頃の生徒たちとは今でもつながりがあります。

彼ら彼女らも良い年になったものです。年齢を聞くたびに驚きます。どうしても小学生時代のイメージの残像が強いので。

まあ、その分こっちも年を取ったわけですが。

 

結構、難関中学に合格したんですよね。

開成中、麻布中、女子学院中、雙葉中の男女御三家中学をはじめとして、慶応中等部、早稲田中、青山学院中、学習院中、学芸大竹早中、本郷中、芝中、渋谷学園渋谷中、渋谷学園幕張中……等々。

名だたる学校です。

 

割と実績は持っている方だと思います。

 

 

 

こういった学校に合格する子たちは勉強ができるのか? 成績が良いのか?

くだらない問いですが、当然、勉強はできますし、成績はトップクラスです。そうじゃなければ合格しませんからね。

 

ものすごい勉強量をこなさなければいけないのか?

難関中学に合格するためには、元々トップクラスの子たちが相当な勉強量をこなすのは事実です。

 

でも、実はそれ以前の問題があります。

 

それは、体験値の豊富さであり、世の中を知っていることです。

ものごとを良く知っているということです。

 

 

 

勝負は、机に向かう前についています。

同じ文章を読んで、何の話か分かる子、分からない子、場面が思い浮かぶ子、浮かばない子、自分の体験と照らし合わせられる子、合わせられない子、いや、それ以前に体験そのものが存在しない子……。

 

それって、問題集を広げる前に既に差がついていることじゃないですか。

 

授業中であれば、立ち止まって説明することもできなくはないですが、テストのときにはそうはいきません。何の話なのか、場面がどうなのか、思い浮かべられない子は、モヤモヤしたままで立ち向かわなければなりません。

 

明確にわかっている子との差は大きいです。

 

読解をするには、そういった「既に知っているよね」と思わていることを確実に知っていることが重要です。そしてそれは、問題集を解くことで身につくことではなく、普段の生活の体験などを通して知ることなのです。

 

だから、机に向かう前に決着はついているのです。

 

 

子どもは言葉を知らないですよ。大人が思っている以上に知らないです。

 

日々「意味が分からない言葉」を生徒に書き出してもらっているのですが、書き出した言葉を見ると良く分かります。ああ、こんな言葉も分からないんだなと驚きに満ちています。

 

生徒が悪いと言っているわけではありません。知らないものなのです。

 

だからこそ、一つ一つ言葉を調べたり使ったりして身につけていく必要があるのです。

 

世の中のことも同様です。少しずつ見聞を広めて、自分が分かる世界を広げていく必要があるのです。

 

僕の所見ではありますが、長い間の指導を通して、経験の多さは成績と関連していると確信していることなのです。

 

 

 

小学生のうちは、土台を築くべきです。中学受験をする子でも、受験が間近に迫るまではそうすべきです。

 

土台がある子、すなわち、広い視野を持ち世の中を知っており、それなりに語彙力のある子、であれば、あとは簡単なのです。

 

解き方のテクニックを身につけるだけで良いのです。もちろん、それはそれで時間が必要ですが、それでも1年あれば大丈夫です。

但し、僕が指導するなら、ですけどね。

 

だから、逆に言いますと、小学5年生ぐらいまでは点数に一喜一憂するのは、ナンセンスだなと。もっとすべきことが残っているのにな、と残念に感じるわけですね。

テクニックは1年で身につけられますが、広い視野、語彙力は1年では身につかないからです。

 

 

 

1月開催の保護者説明会「国語の危機を救う具体策」のお申し込みは12月になればできるようになります。

お子さんの国語の力に関して、関心の高い親御さんのご参加をお待ちしております。

保護者説明会「国語の危機を救う具体策」

 

 

 

参加者を勧誘していません。そもそもずっと満席状態なのですから。

それでも説明会を開催するというのは、純粋に、国語について考えるきっかけになり、お子さんの国語力向上の役に立ててくださいね、という願いだけです。