高松国語塾EQZ、塾長です。
入試でも診断テストでも、また、普段の練習問題でも、「満点をとる必要はない」と生徒には伝えています。
至難の業
そもそも、満点を取るというのは至難の業です。そう簡単には満点は取れないように作問されています。
最悪なのは、できない問題に時間を費やし、挙句の果てに時間切れになってしまい、他の「解けるはずの問題」に手が出せなかったというケースです。
僕が提唱しているのは「解けない問題は捨てて、解ける問題は確実に点数につなげる」ということです。つまり、問題を「見切る」力が必要なのです。当たり前といえば当たり前なんですけどね。
ただ、この当たり前にも罠があります。
見切りの罠
その罠とは何か?
「見切るべき問題を見抜くにも、読解力が必要である」という点です。
読解力がないと、どの問題の難易度が高く、どの問題の難易度が低いのかが分かりません。言い換えると得点のしやすさの判断ができないわけです。
もうこうなってくると、にっちもさっちもいきません。
見切りの土台
もう今は大学生になったMさん、中学3年生の時にEQZに通ってきていました。国語がとてもよくできる子です。歴代ナンバー1と言っても良いぐらいです。「うちに来る必要ないんじゃないの?」と思わないこともないですが。
彼女は、見切る力も抜群なのです。普段の練習問題でも、空欄のある答案を提出してきます。その答案からは「ごめんなさい、この4番は分かりません。でも、それを捨てる代わりに、他の問題は全部正解をとります」というメッセージが伝わってくるかのようです。実際、その通りになります。
正しく問題の難易度を判定し、自分の能力と照らし合わせて、捨てるという判断が一瞬でできるのです。そして、それには、抜群の読解力があるからこそできるのです。
説明文で1問、小説文で1問、各2点の問題をそれぞれ捨てて、その代わり他の問題は、完ぺきに仕上げてくるのです。語句系の問題で間違いがなければ、50点満点中46点をとってくるのです。十分ですよね?
どっちに転んでも
ですので、得点をとるには読解力が必要であり、難問を見切るにも読解力が必要だということになります。どっちに転んでも読解力があることは必須なのです。
日本語のとある読解問題を、全く知らない言語に翻訳したものを「さあ、解きなさい」と目の前に差し出されても、困りますよね。何が書いてあるのか分からない。どれが重要な問題なのかも分からない。分からないことだらけです。得点をとるとか取らないという話以前の問題だと分かると思います。
読解力がないと、何もできませんよ。
保護者説明会では、読解ができない要因を分析し、具体策をお伝えしております。どうぞお越しください。