高松市国語塾EQZ塾長です。
中学3年生、1月の第5回診断テストまでずっと平均点レベルだった塾長。入試では、校内トップ(推定)まで上り詰めた方法のお話です。
受験まであと2カ月、
その高校志望者の中ではビリから2番、
軽く合格圏外、
すべり止めなし、
塾にも通っていない。
この状況下で何をやったのか? こちらの話の続きになりますね。
最後に教訓めいたことも書いておきます。
覚えまくり
診断テストの出来を自分で分析しました。
点数が取れていない原因は大別すると「覚えていない」「解き方が分からない」の2点です。
英語・理科・社会・国語の知識系…これはもう覚えまくるしかない。
数学と国語の読解は慣れるしかない。
と判断して、怒涛の集中・学習量をこなしていきました。
持っている問題集や参考書は「教科書」と「資料集的な副教材」と「学校で配布されたプリント類」そして当時あった「学研の中3コース」という雑誌の付録のみ。
これもすごいですけどね、今から考えれば。
入試1か月前になってようやく、香川県の入試過去問集を買いましたが。
超高速暗記
とにかく時間がありません。
起きている時間はほぼ全てを勉強に費やしました。
ご飯の時間、お風呂の時間も貴重な復習用の時間です。
頭の中で繰り返したりブツブツ言ったりしながら、知識を確実にしていきます。
歴史の年表は2日間で、理科の元素記号は1日で、完璧に覚えました。
時間ないですから。
覚え直しなんかできませんから。
一発で完璧に覚えるしかない。
覚えるのに疲れたら気分転換的に、国語の読解問題と数学をやっていました。
まあ読解問題は少しだけですけどね。
問題は、数学です。
これが厄介です。
ずっとずっと考え続ける
計算系で解けないものは、まず解答を見る。
この式からどうやって計算していけばこの答えになるのか?
逆算的に、仮説をたてて何度も解く、解き直す。
図形系で分からない問題も同じ。仮説・検証の繰り返し。
図形の証明問題は、結論は決まっているじゃないですか。A=Bになることを証明しろ、ということですから。
分からなければ考え続ける。あれこれあれこれ試みて考え続ける。
何日でも考え続ける。
四六時中というわけではありませんよ。ずっと脳のどこかにこびりついて、ふとした瞬間に思い出してまた考える、ということです。
こびりついた問題がある瞬間、閃くことが何度かありました。
体育の授業中、サッカーボールを蹴った瞬間に閃き、そのまま抜け出して教室に戻って解き直したこともありました。「あ、すみません、トイレ行ってました」みたいな言い訳をして。
朝起きて背伸びをした瞬間に閃いたこともありました。
脳の中にあるモヤモヤしたものが、何かのはずみで出てきた、というイメージです。
何せ、塾には行ってないし、学校の先生に頼ろうとも思っていなかったので、僕の中では自力解決しかなかったんですね。
時間の使い方
夕方16時頃に帰宅して一旦1時間ほど寝る。
17時頃に起きて、ご飯と風呂の時間以外は全て超集中学習時間です。
まあ、ご飯と風呂の時間も思いっきり短いですが。
で深夜1時までやっていました。
だから、1日8時間ということですね。
休日は朝9時から夜中12時ぐらいまでずっとですよ。
日中たまに寝るので、13~14時間ぐらいですかね。
入試までのこの2か月間は、遊び、テレビなど一切なし。
まあ、合格しないことには行ける高校がありませんでしたからね。
一つ気付いたのは、そういう勉強集中の日々が、辛くもなかったし嫌でもなかった、ということです。
割と平気だったのが不思議です。
これも大きな要素なんだろうと思います。
腹立たしい
「解けないわけがない」
というのが当時の僕にあったベースになる考えです。
「同じ中学3年生でこれを解く奴がいる。ならば自分も解けるはず。解けないわけがない」
だから解けないと腹立たしいわけです。
「絶対に解いてやる」
ということですね。
解けないままだと、問題に言われている気がするんですよね。「この問題が解けるやつはいるのに、お前は解けない。お前はバカだ、無能だ」と。
だから、解けない問題ほど闘志がわくと。
教訓めいたことを
今の中学生に伝えるとすれば次の点です。
◆知識量は必要。一発暗記。
思考力表現力とか何とか言われていますが、知識が必要ないというわけではありません。考えるために知識は必須です。知識があってその上での思考力表現力というお話です。
そして、何度も繰り返すのは相当時間の無駄なので、一発で覚えるつもりで取り組む。
◆教科書を完璧に
公立高校の入試ですから教科書内容がベースです。簡単だというわけではありませんが、教科書内容を徹底理解すれば、トップ校ですら80%の得点で合格ですから、割と楽勝です。
◆積み残しをしない
入試直前でハードな学習になった原因は、そこまでがスカスカだったからです。日々、毎週毎週、習ったことを理解し覚えていくことを継続していれば、入試前の勉強もそんなに苦しむことはないはずです。
◆自分を甘やかさない
中3の12月まで甘々だった僕が言うのも気が引けますが、やるという覚悟を持つ、持ったら言い訳をせずに取り組む。
要は、本気になれるか否かですよね。
それは、自分の心が決めることです。
お子さんの成績を真剣に考える親御さん限定の説明会です。2024年3月10日(日)10:00~12:00で開催します。