我が子の国語の力というのはどうなのだろう?と疑問に感じたり、心配になったりすることもあるかと思います。
以前から申し上げている通り、教科書内容は大事です。ところが国語の読解問題に関しては厄介なことがあります。受験校を決める診断テストや合否が決まる入試問題では、教科書本文が出題されるわけではないんですね。初めてみる文章、いわゆる初見の文章を解くことになります。
教科書の内容は学校の授業で大事なところを説明してくれたり、学校で配布されるプリント類をこなしていけばそれなりにできることもあります。しかし、診断テストや入試ではそうはいきません。何が出るのか分からないのですから。その場で、初見の文章を読んで解くしかありません。
だからこそ、読解問題の解き方のルールが必要なのです。それを知らないで一体どうやって点数を取るつもりなのでしょうか?
読解の問題集を買って進めれば良いのではないか?はい、決して否定はしません。それはそれで良いと思いますが、条件があります。
その条件とは…間違った問題は、なぜ間違ったのか?どうやって答えれば良いのか?が解説できる環境である、ということです。
親御さんができるのであれば、それでも良いのです。もちろん、解答を見てその通りに言う程度だけでは済みませんよ。それなら解答があれば十分でしょう?という話になってしまいますよね。多くの場合、どうやって答えれば良いのか?どうすれば正解が取れるのか?が分からないわけです。解答の中の解説を読んでも分かりません。だから、それを説明する人が必要なのです。
また、我が子のレベルがどの程度であり、今からどんな勉強をしなければならないのかが分かっていないといけません。合格点を超えるにはどの程度の分量を、どの程度のペースでしなければいけないのかも分からなければいけません。更に、クセも知らなければなりません。字のクセ等ではありません。解答を作ろうとする際の考え方のクセです。
そうしたことを全て網羅して初めて「環境が整備された状態」と言えます。
我が子のこのレベルがどうなのか?これ重要ですね。何ができていて何ができていないのかを「見るだけ」はできると思いますが、では、果たして高松高校、高松一高に合格できるのかどうか、という判断までは無理ですよね。
だから結局家庭ではやり切れない、というケースがほとんどです。
では、塾に行けば良いのか?これまた難しい問題です。その指導者のレベルによって判断がかなり異なります。特に、高松高校に合格者があまり出ない塾だと、過大に評価してしまいます。この子は良くできると…と。結局、周りとの比較でしか考えられないわけなんですね。これ怖いですよね。よくできると思っているから、小さな綻びにも気づかないということも多々あります。
「他の塾では、よくできると言われています」と言ってきた生徒で、本当によくできるケースってほぼありません。
みんな見る目が甘いんです。或いは見る目がないか、です。