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基本はできるけど応用ができない

高松国語塾EQZ塾長です。

 

よくある悩みとして聞くこと。

「基本的な問題はできるんだけど応用問題になるとできなくなる」

それを聞くと、今度は僕が悩む番になります。

なぜか?

 

「基本的な問題はできるが応用になるとできなくなる」問題に対して、塾長は悩みます。

なぜか?

回答できる能力がないからか?

いや、違うんですよ。

 

基本とか応用って一体何?」というところで悩むわけです。

 

一般的に「ふんわりと使われている言葉」ってたくさんあるじゃないですか。

ふんわりとは、ちゃんとした定義がないまま、雰囲気で使っているという意味です。

 

そういった言葉って、ちゃんと定義しないと考えが進まないんですよね。

すみません、理屈っぽいので。

 

 

小中学校において、基本とは「教科書に書いてあること」と僕は定義しています。

資料集など教科書周辺の教材も含みます。

 

ですので、教科書に書いてあることを元にして回答できることは、基本問題です。

 

だって、小中学校って義務教育じゃないですか。

国民として理解しておくべき必須事項ということじゃないですか。

 

それに基づいて教科書は作ってあるわけですので、教科書の内容は基本です。

 

ということは、公立高校入試に出てくる内容は、ほぼ全て基本的な問題ということになります。

教科書内容を基にして作ってあるわけですのでね。

 

 

では、応用とは何か?

 

例えば、教科書内容に即した資料が二つぐらい出て、それをベースにして、あとは、習っていないし、どこにも出ていないけどあなた自身の思考力を発揮して考えて答えなさい、みたいな問題を指します。

 

もちろん、問題文ではそんな言い方はしていませんけどね。

実際の問題に近い形で書きますと・・・。

 

問い:資料A、Bを参考に、また近年の社会情勢を踏まえて、〇〇における問題点は何だと考えられるか?

 

みたいな感じですかね。

 

県立高校入試だと5科目の中で1問あるかどうか、というところじゃないでしょうかね。

 

すなわち、こういったタイプの問題以外は、全て基本的な問題です。

 

 

「基本的な問題」と「簡単な問題」を混同している人が多いのかもしれません。

僕は、イコールとは思いません

 

上記の定義に従えば、教科書内容は全て基本になるわけですが、教科書は簡単ではありません。

というか、細部までしっかりと学ぼうと思えばかなり難しいです。

 

教科書をちゃんと見たことありますか?表面をパラパラと眺めるだけでなく、その内容を理解しようとしたことはありますか?

 

「教科書レベルだから簡単」と舐めた意見を言う人がいますが、断じて簡単ではありません。

 

というか、そもそも「基本的な問題」と「簡単な問題」は同列に並べられる言葉ではありませんよね。

 

「基本的な問題」は出典の話であり、「簡単な問題」は難易度の話ですもんね。

 

 

で、冒頭の「基本的な問題はできるんだけど応用問題になるとできなくなる」という悩みですが、僕の定義に基づいて考えると、応用問題ができないのではなく、基本的な問題ができていないのです。

 

応用問題なんかほぼ存在しませんから。

ほぼ全ては基本的な問題ですから。

 

だから、教科書の内容の問題を2周でも3周でもできるようになるまで何度も繰り返してください。

その後の話はそれを仕上げてから始めましょうね。

 

ということになります。

 

 

 

保護者説明会「国語の危機を救う具体策」1月13日(月・祝)開催です。