高松市国語塾EQZ塾長です。
価値観は人それぞれですので、「小さいうちから塾通いなんてかわいそう」という意見があっても良いと思います。
それに対する僕の考えをお伝えします。
主に小学低学年を想定して書きます。
感情論でしょ
毎日毎日、習い事、塾通いというのは賛成できません。遊ぶ時間や自由な時間は必要です。
ただ、週に1日とか2日程度の適切な日数であれば、正直なところ「何がかわいそうなのか」そもそも分かりません。
塾に通う姿を見て「勉強ばかりして…」という批判的な意見を聞くことがありますが「勉強ばかり」ではないはずです。
その日は、塾に通うというだけの話です。
感情論でしかないことが分かりますよね。
本人の意思
ほとんどの場合、塾を選択するのは親御さんで、体験授業などを通して、通塾するという決定をするのは、子ども本人のはずです。
ということは、好きで通っている、或いは、最低でも、納得して通っているわけです。
いくら親御さんが勧めても、本人が嫌なら通塾はしないわけです。
であれば、かわいそうと思える部分はどこにもありません。
これこそかわいそう
以下、有名な読解問題です。
・幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。
AIvs.教科書が読めない子どもたち
・1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。
以上の2文は同じ意味でしょうか。
正解:異なる
どう読んでも、違うことを言っています。
が、中学生の正解率は57%。半分ちょっとです。
戦慄が走るでしょう?
塾通いがかわいそうというよりは、この問題ができないことの方が何倍もかわいそうです。
だって、これができないということは、入試問題なんかは到底できない、ということですからね。
いや、入試問題云々ではありません。社会的な生活が営めない可能性すらあります。
お子さんがそうなったら、それこそ、かわいそうじゃないですか?
幸せ満タン
小学4年生ぐらいまでは、実は、読解力自体を求めているわけではありません。
正しい解き方は守ってもらいますが、それよりもむしろ意識しているのは、
視野の拡大
であり
好奇心の刺激
です。
そして、それに伴う
語彙力の増強
です。
色々な世の中を見て、面白いなと思うことに出会って、言葉の数も増やしていく。
これの一体どこがかわいそうなのでしょうか?
かわいそうどころか幸せ満タンじゃないでしょうか?
尚、念のため付け加えておくと・・・しょぼくれた指導しかできない塾に通うのはかわいそうだと思っています。
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