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親がはまる落とし穴

高松国語塾EQZ塾長です。

全国には優秀な塾長さんがいて、僕も刺激を受けることがあります。

ある塾長さんが言っていたことを元にして書いてみました。

 

特に、お子さんがまだ小学生の親御さんには知っておいてほしいと思うのです。

 

 

以前の記事で、僕自身、学生時代には読解には苦労しなかったので「読めない状態が分からない」という趣旨のことを書きました。

 

何%かの人は、同じだと思うんですよ。元々読解はできていたので、さほど努力をしないで済んだという人です。

そういった人たちは僕と同じく「読めない状態が分からない」のではないかと思います。

 

そういった人が、我が子の国語を見ていると、「あれ?」と思う。「なんで?」と不思議に思う。「そこに書いてあることがなんで分からないの?」と疑問に思う。

でも、なんで読めていないのかが分からない。

 

読解が得意だった人こそ、意識しなければいけない点だと思います。

 

 

 

お子さんが読めていないと気付いたら、疑う点は次の通りです。

◆語彙力の欠如

意味が分からない言葉をお子さんにあげてもらってください。

但し、全部はあげません。なんとなくわかっているような気がする言葉はあげません。

だから、こちらから働きかけないとだめです。

>これ、分かる? これは? どういう意味か言ってみて。

 

多分ですけどね、親御さんが思っている以上に言葉を知らないはずです。

 

 

そして、もう一つは

◆世界観の欠如

です。

 

これは、保護者説明会でお話ししている最も重要な点です。

僕は、語彙力以上に世界観の欠如が大きな要素になっていると思っています。

 

 

 

もう一点、親御さんがお子さんの様子を見るときに意識しておかなければならないことがあります。

「勉強」のイメージです。

 

僕もそうなんですけどね、「自分の過去の勉強」を思い起こすときって、「受験勉強」のときではありませんか。

定期テストや日々の小さな努力ってあまり思い出さないんですよね。皆さんはどうでしょう?

 

受験勉強、つまり、人生で最もハードに勉強していた時のこと。

これが最も記憶に残っているのは、当然だと思うのですが、それをベースに考えていませんかね?ということなんですよ。

 

・自分はもっと集中してやっていたな

とか

・なんでさっさとやらないんだろう

とか、

お子さんの様子を見て、イラっとしたり、モヤモヤしたり・・・。

 

多分、比較対象が間違っているんだと思います。自分の受験勉強時のイメージで見てはいけないと思います。

 

日々の勉強ってそんなに集中もしないし、多大な労力も使わないはずなんですね。

もっと地味で特別感はない。だから記憶に残らないんだろうと思います。

 

なんとしても合格しなきゃと自らの強力な意思に基づいている受験勉強と、日々の地道な学習を一緒にしてはいけないということです。

 

 

日々の学習は、1日1ミリ前進すれば良い、というイメージです。

漢字を〇個マスターしたとか、本を読んで意味が分からなかった言葉を〇個調べて例文を書いて音読したとか、学びのための動画を〇本見てその感想を親に話したとか・・・そういった地道な積み重ねで良いのです。

 

僕は、国語塾の先生なのでその立場から言えば、「語彙力が増える」ことや、少しだけでも「世の中のことを知る」ことができれば良いなと願っています。

 

そして、学びの内容も大事ではあるのですが、それよりも重要なのは、自らを律して学習をする習慣をつけることだと思います。

 

受験が迫ってきたときのねじり鉢巻き的な追い込み、それはそれで良いとしても、受験まで時間がある時期には、いかに習慣づけができているか否か、です。

小学生、特に低学年のうちにその習慣がつけば後々大いに力になります。

 

そもそも、学習習慣がついていない子に、受験前の追い込みは無理でしょうしね。

 

 

学力は、努力ではなく習慣でつけていきたいわけです。

 

 

 

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