高松国語塾EQZ塾長です。
大学受験の際に、浪人をする人もいます。僕自身、浪人は決して否定派ではありません。積極的に勧めるわけでもないけど、浪人も十分あり得る選択肢だと思っています。
浪人時代の色
浪人時代って灰色、グレー的なイメージで語られることが多いようですが、とんでもないですよ。
バラ色に決まっているじゃないですか。
そもそも、浪人をするのもただではできません。予備校に通うなりすれば学費はかかります。自宅だけで頑張るにしても生活費はかかります。問題集代や参考書代は言うまでもありません。
それを許されている環境自体がバラ色じゃないですか。幸せなことです。
その上で、志望校合格を目指して、全精力を勉強に打ち込めるんですよ。
どこがグレーなのか? どこが灰色なのか? バラ色でしかないと思うんですけどね。
合格するとは限らない
「浪人したって合格するとは限らないじゃないか」という意見もあるようです。
はい、その通りです。
ただ、「現役で合格するとは限らない」「合格しても望む環境とは限らない」云々、「とは限らない」という主張を持ち出せば、全てが「そう」です。極論ですが「明日生きているとは限らない」ですから。
また、「合格するとは限らない」からと言って、努力を放棄する方がずっと悪だし、合格を目指して積み重ねた努力は無駄にはならないはずです。
何と言っても、浪人生は「受験勉強のプロ」なわけですから、勉強量も相当な量になるはずです。それは一生の土台になります。
「いや、自分は受験勉強は何も役立たなかった」
はい、それはその人の生き様ですから。役に立つ or 立たないは人に寄るでしょう。というか、役に立てることのない人生を選んだということです。
1年遅れると
「浪人すると進学が1年遅れになる。その後の人生に影響が出るのではないか?」という意見もあるようです。
あのね、そんなもん1ミリも影響ありませんから。
1年遅れになって確実に言えるのは、友達が違うということぐらいでしょうか。やっぱり同期に入学した友達と仲良くなりますよね。その時にきっと思うはずなんですよ。
「浪人して良かった」って。
現役で入っていれば、今周りにいるその友達とは出会わなかったはずです。よくぞ浪人してこの人と出会えたなという感謝の気持ちが大きいと思います。
念のため言っておくと、1年遅れで入った友達が良いと言っているわけではありません。入ったときに出会った友達が最高と言っているのです。まさに「出会うべくして出会った」ということです。
浪人するか否かの判断
現役の時に全滅だったら、まあ話は早いわけです。大学に行きたいのであればもう浪人するしかありません。
悩ましいのは、第一志望第二志望あたりに落ちて、合格したのは第三志望だけ、みたいな状況です。
浪人するのが正解か、第三志望校に進学するのが正解か。
簡単な話で、まず「正解か不正解か」は存在しません。自分が納得するか否かだけでしょう。
絶対に浪人は嫌だ、というのであれば現役でその大学に進学すれば良いし、不満があるなら浪人すれば良いし。周りの意見なんかどうでも良いです。自分が納得するかどうかだけ。
大切なのは、そこではなくて「一旦その進路を選択したらそれを全面的に肯定する」ことじゃないですか。
第三志望校への進学を選択したら、もう大学生として思う存分大学生活を楽しむ。浪人を選択したら、進学したい学校に合格できるように勉強に専念する。それぞれ次にすべきことに専念するということです。
そして、何度も言っていますが、そこには断じて「失敗」は存在しません。受験の失敗も選択の失敗もありません。失敗だと思い込んでしまう自分が悪いだけです。
せっかく決断したのだから、それを正解だと信じて楽しむ方が何倍も良いと思いますけどね。
塾長の浪人時代
まあ僕も浪人はしたわけです。
浪人時代は、学生の間で最も勉強量の多い1年間だったのは言うまでもありませんし、とても充実した1年間でした。
予備校には在籍していましたが、夏休み頃からはほぼ宅浪状態でした。ですので、なおさら自分を自分で縛らなければいけませんでした。
8時間睡眠と8時間勉強は必ず守る。そして残りの8時間で、食事、買い物、風呂、そして、遊びをすることにして、それは絶対的なルールとして守ったことを覚えています。※浪人時代は独り暮らしでした。
自立心は大いに養えた(養わざるを得ない)でしょうし、予備校で知り合った浪人仲間との時間も非常に楽しかった記憶があるわけです。
ですので、マイナスどころかプラスしか残っていないというのが僕の浪人時代の感想です。
そういう自分自身の体験から、バラ色浪人という主張は出てきている面はある、ということは最後にお伝えしておきます。
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