新井紀子先生の新刊が出ています。読むべきです。
家庭の語彙量の差をそのまま反映してしまう
上記書籍より
生活体験値が少ないんですよね。だから、世の中のことを何も知らない。語彙が全然広まっていかない。狭い狭い家庭の中だけで通じる語彙力で終わってしまっている。
大事に大事に育てようとしているんだけど、それが裏目に出てしまって、学年相応の語彙力がついていかない。それどころじゃなくって、身の回りの日常的な言葉すら分からない。
抽象的な言葉なんかでてきたらもう完全にお手上げです。
完全に親が子どもの能力を奪っている例です。にもかかわらず、「うちの子は……が苦手で」等と自分の責任を棚に上げて、子どもの出来が悪いことを嘆くという滑稽な様子は、よくあることです。
ここでも書いたように、最近の英語も国語も長文問題の内容が世の中をテーマにしたものになってきています。これは生徒を受け入れる側からのメッセージなんですね。
つまり、机の上だけの勉強しかできない子は要らない。世の中を広く知り、自分の意見を持っているような人材が欲しいということです。
昭和の感覚を捨てられるかどうか、それが大きなポイントだろうと思いますけどね。