高松市国語塾EQZ、塾長です。
学校で習っていない単元を習っていく、いわゆる先取り学習ってどうなんでしょうかね? というお話です。
先取り学習をしても良いレベル
一応、想定は小中学生とします。
その想定下では、先取り学習は基本的に賛成しません。
ほぼ全ての子にとって、今まで習ってきたこと、今習っていることが完全にはできていないからです。
今までの学習内容ができていないのに、先に進んで何か意味があるのでしょうか?その点が解消されない限り、先取り学習には賛成しません。
先取り学習をしても良いのは、まず100人中最低でも2番以内に入っていることが必要です。
これだと偏差値換算すると70超えです。まずこのレベルに達していることが前提です。
その上で、僕がテストや口頭試問で実力を見極めます。そして、僕が認めればOKです。
そのレベルに達していなければ、今やっていることをちゃんと仕上げてください。基本を身につけてください。
それが最優先事項ですし、それで十分高得点は取れます。
基本と応用
「うちの子は、基本はできているんだけど応用ができていない」という親御さんもいますが、それはちょっとあり得ないなと思うのです。
まず、何を基本と捉えていて何を応用と捉えているのか、という疑問もあるのですが、まあそれは一旦置いておいて。
基本ができていれば応用はできるのです。
というか、学校の定期テストや診断テストであれば、ほぼ全問基本だと思って差し支えありません。義務教育の場では基本しかやっていないのです。
教科書に出ていることは基本です。だって義務教育で到達すべき内容ですから。
定期テストも診断テストも入試も全て教科書がベースで出題されます。
つまり、基本問題だけということです。
問題集で「基本問題」「練習問題」「応用問題」「発展問題」等と名称がついていますが、便宜上そう区分しているだけであって、本来は全て基本問題です。
後からやる方が面倒
基本はできているからと言って、どんどんすっ飛ばして先取り学習をした挙句、既習内容を振り返ってみると、たくさんの穴を残したままになっていることも多いです。というか、ほぼ全てそれです。
だとすると、またやり直しをしなければいけません。その方が時間的にも労力的にも弊害が大きいですよ。
今習っていることを全力でマスターして、小さな階段を確実に1段上がってください。
1段上がったらまた次の内容に全力で取り組んでください。
そのスモールステップこそが偉大な成果をだすたった一つの方法です。
そもそも、今習っていることを完全に身につけていこうとすれば、相当な時間と労力がかかるはずですよ。先取り学習をこなしていけるだけの余裕はないはずなのです。
だからこそ、先取り学習をやっても良いのは、偏差値70以上というレベルに達していて、僕がその力を確認した子だけ、ということになるわけです。
言うまでもなく
尚、学習塾は、学校で習ったことをアウトプットする場です。
学校で、新しい内容を習います。
しかし、その練習が足りていません。
覚える時間も足りていません。
だから、塾でそれを補うということです。
だから、当塾では、その子に応じた内容のアウトプットを繰り返す、のです。
だって、それ以外に、学習塾の有効性ってないでしょう?