2021年1月から始まった大学受験用の「共通テスト」は、2024年1月実施分で4回目になりました。
4回も実施すれば、何を求められているのか明らかになります。
英語は国語
今年の共通テストで大きな話題になったのは、実は英語でした。
英語のリーディングです。
要は読解問題です。
話題になる点は次の二点です。
◆分量が異様に多い
2020年までのセンター試験時代には、単語数が、4,000~4,500語程度だったのが、共通テストになって、5,500~6,000語と一気に分量が増加しました。
そして、今年は、6,500語とまた増量です。
過去最高単語数だそうです。
学校の先生、予備校の先生たちからは批判的な意見が続出していますし、受験生たちからは「とても解けない」という悲鳴が上がっています。
読めないほどの分量を出して、果たして「思考力」を問えるのでしょうか?
スピード勝負になっている感があります。
そして、もう一点。
◆緻密な読解力が必要
小説的な文章において
「なぜ【皮肉】という言葉を使ったのか?」
「なぜ押し黙ったのか?」
等、国語の読解問題で見られるような問いが出ている、ということです。
人物の心情を読み込まなければいけない、という点で、もはや国語、という意見もたくさん出てきています。
傾向は確定
英語にせよ、国語にせよ、
読解力重視の傾向は確定
です。すなわち、
読める子が点数を取れる
ことも確定です。
そして、共通テストでのこの傾向は、
私立大入試
高校入試
中学入試
に影響を及ぼします。
つまり、どの入試の段階においても、読解力重視は今後も強まるものと思われます。
読むということ
読むということは、かなり困難な仕事です。
「日本人だから日本語はできる」・・・日常を送るだけならそれでも良いかもしれません。
しかし、大学受験のための努力をしている子たちですら、満点を取るのは難しいという現実があります。
ということは、日本語(=国語)は、相当難しいのです。
読むとは文字面を読むということではありません。
文意を理解する
ということです。
それは相当困難なことです。
相当困難なことは、長い年月をかけて対処していかなければいけないということでもあります。
もちろん、国語も英語も同じです。
保護者説明会「国語の危機を救う具体策」
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