推薦系
「今どきの大学受験」についてお伝えします。
今回は、「推薦系」入試です。
昔の大学入試でも、推薦入試というのは存在していました。
しかし、数としてはそんなに多くなかったはずです。
ほとんどの子は、いわゆる「一般入試」で大学に進学していました。
その推薦系入試が、現在ではどんどん拡大している傾向にあります。
学校型推薦、学校指定推薦、総合選抜など名称は様々ですが、ここでは一括して「推薦系入試」と呼んでおきます。
割合
2021年度の入試から、ついに推薦系入試での進学者が半数を超えました。
これは、大学の種別のない全体のデータです。※データは2022年度分
国立大、公立大、私立大で分けてみますと・・・このようになります。
推薦系をあまりとらなかった国立大でも推薦系が約18%、公立大で約30%。
そして、私立大ではなんと約59%…ざっくりと60%ですね。
私立大はここまでの数字になると、もう完全に推薦系の入試が主流ということです。
まずここまでが現状です。
今後は?
では、今の高校生・中学生・小学生が大学受験をする頃にはどうなっているのか?
もうはっきりしています。
推薦系がもっと増える
です。
国公立大も推薦系が増えます。
と言いますのは、国公立大でも推薦系を定員の30%まで増やす計画があるからです。
公立大では全体としては30%になっていますが、国立大はまだまだ推薦系が伸びる余地があります。
私立大は、生き残りのために、早めの生徒数確保を考えます。すなわち、推薦系の増加です。
ですので、推薦系の入試が増える見込みは大いにあっても、減る見込みはほとんどありません。
お子さんたちが大学受験の頃には、もっと推薦系が増えることが決定しているのです。
となると
推薦系の入試が増えるのであれば、何を考えておかなければいけないのか?
二つあります。
評定値
と
英語の資格
です。
もちろん、大学・学部によって様々ではありますが、一般的にはこの2つが重要になることが多いはずです。
評定値とは、5段階評価の内申点です。
目安としては、平均値が4.0以上は必要なことが多いようです。
また、英語の資格は、英検で良いのです。これもできれば準1級が望ましいです。
が、2級でも大丈夫なことも多いみたいです。
いずれも、大学・学部によって様々ですので、あくまでも目安です。
それ以外
評定値と英語の資格だけで良いのか?
小論文なんかがあるのではないのか?
はい、それはもう様々としか言いようがありません。
書類提出だけでお終いのところもあれば、小論文、討論、プレゼン等々がある場合もあります。評定値や英語の資格があるのも関わらず、学科試験を受けなければいけないところもあります。
ただ、何が課せられようとも、評定値と英語の資格がないと、そもそも出願すらできないケースも多いですから、まずはその2つをクリアーしておく必要はあります。
時期
そして、推薦系の入試が主流になるということは、受験期は秋になります。→ようやくタイトルにたどり着きました。
いや、もっと言うと・・・
評価値の大学への提出は高3の秋ですが、高3の1学期までの成績でほぼ決まりますね。
ですので、そこまでにある程度のところまでに到達していなければなりません。逆転はかなり困難なはずです。
英検にしても、高3の秋では間に合わないことが多いのです。だから、遅くても高3の1学期までに取得できるのがベストです。
ですので、推薦系の入試自体は秋に実施ですが、そのための準備は高3の1学期までと思っておいた方が良いでしょう。
時間はそんなにないんですよね。
何にしても一気にはできませんから。
大前提
評価値が大事になるということは、すなわち、高校での定期テストが大事になる、ということは容易に想像がつきますよね。
全くその通りです。
であるなら、これまた当然のごとく、中学生時代の学習内容がしっかりできていないと、高校内容で良い評価は得られないわけです。
せっかく受験があるのです。高校受験でも中学受験でも、受験という壁があります。
合格に向けて、苦しみながらも勉強するわけです。
その苦しみながらも続けてきた勉強は、目の前の受験に限らず、大学受験にまで続いているものなのです。
受験があって良かったじゃないか、そのおかげで、勉強をする大きな動機になるのだから。
と僕は思うわけです。
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