高校生になってから国語の力を伸ばすのは困難だと言われています。
これに関してお伝えします。
土台に乗る
高校生になってから国語の力を伸ばすのが困難なのか、不可能なのか、判断がつきにくいのです。
しかし、そもそも高校受験の時に、高校受験レベルの国語力をつけていないと、高校生になってからは大変だろうという程度の想像はできますよね。
高校受験レベルの国語力とは、入試問題レベルで80%程度の得点がとれる力を指します。
まず、この土台に乗ることが大事だろうと思います。
受験を活用する
高校受験、受験勉強は大変ですよね。
しかしながら、学力を伸ばす絶好の機会だと捉えることもできます。
いやだろうが何だろうが、やるべきことをやらないといけない。
さすがに、学校の友達もエンジンがかかり始めて、勉強を頑張ることが当たり前になる。
その流れに乗って勉強量をグーンと増やす。
合格できるか否か以前に、自分の学力を伸ばすために取り組んでほしいのです。
そうやって、受験勉強を活用して、学力を伸ばし、大学受験に向けた学力の土台を作っておく、ということですね。
当然、自分の学力が伸びれば、合格は近くなります。
高校生になってから
当塾の高校生(卒業生も含めて)は、割と、国語で良い点数、偏差値を出します。
懸命に、国語の勉強をしているというわけでもありません。
1週間に1問程度、読解問題を解き進めているという感じでしょうか。
それでも、できています。
これも、高校生になってからの勉強というよりは、高校受験の際に、一気に学力を伸ばしたお陰だと思うのです。
ですので、高校受験は避けるべきものだとは決して言えないかと思います。
むしろ、学力を伸ばしていくチャンスだと。
受験は嫌、勉強も嫌、という気持ちはもちろん分かりますが、どうせやるなら、自分の身になることだと考えて取り組む方が良いです。
結果的に、力がつきやすいのは、そういう取り組み方ですしね。
逆説的に
時々、中学生にこういうことを言います。
大変だろうけど、今、頑張っておけば、大学受験の時に楽だから。
あまり国語の勉強をしなくても済むから。
つまり、「大学受験時に国語を勉強しなくても済むように、高校受験時に頑張っている」とも言えます。
実はこれは大きいんですよね。
大学受験で共通テストを受ける場合、全科目に渡って高度な問題が出されます。
ある科目だけに時間をたくさん使うわけにもいかないのです。
中でも国語はやってもやっても大した成果を実感できないという面もあります。
すると、後回しになってしまい、結果的に良くならない。
こういう背景は大いにあるかと思います。
逆に、国語ができると、国語に費やすべき時間を他の科目に割り当てることができます。
かなり有意義ではないかと思うのです。
王道
国語ができると、将来、会社勤めをする場合にも、役立つし、・・・という話も、その通りだと思うのですが、生徒にとっては、遠すぎて実感が湧きにくいかと。
でも、大学受験時の有効性ならまだ身近に感じてもらえるかなと思います。
中学2年生ぐらいまでは、地道に、読解量を増やし、解き方のコツをつかみ、言葉の数も増やしていく。
そして、中学3年生になってから、勉強量を一気に増やして、得点率80%以上のラインに到達しておく。
実は、これが大学受験時に大いに役立つと。
大学受験時の王道
ともいえるかと思います。
ということを、お子さんたちにもどうぞお伝えください。