現在の大学1年生の代から始まった共通テストですが、現高校1年生までは、同じ要項で実施する旨が発表されていました。現中学3年生以下は、未決だったわけですが、徐々に決まってきています。現状どうなっているのかをお知らせします。
前回お知らせしたことに追加することです。
ちなみに前回お知らせしたことは、
◆記述問題→→見送り
◆英語資格→→見送り
◆情報・公共という科目が入る→→決定
でした。
国語の時間延長
現在の共通テストの国語の時間は80分です。
現在の中学3年生の代から、90分になります。
文部科学省は29日、新教科「情報」を含む7教科に再編される2025年1月からの大学入学共通テストの試験時間を発表した。国語は現行から10分延ばして90分に変更。情報は60分とし、浪人生向けに旧課程の問題も用意する。原稿の国語の試験時間は80分で、現代文と古文、漢文お大問4問で出題される。大学入試センターによると、問題の分量を増やす方針で、大問の追加などを検討しているという。
時事ドットコムニュースより
現状の問題で90分に延長になるのかと思ったら、延ばした分だけ問題量が増える可能性があるようです。
中学3年生以下のお子さんはもう覚悟を決めたほうが良いかと思います。
「読めないと解けない」です。「読むこと」へのウエイトがますます高まっています。
歴史総合
今までは、歴史と言えば、日本史か世界史かの選択でした。これが、歴史総合になります。
歴史総合……要は、歴史(全)ということですね。
歴史総合は、現在必修科目の世界史と選択科目の日本史を統合し、近現代史を重点的に学ぶ。サンプル問題では、東西冷戦時代初期の欧州や日本の状況を示す資料や会話文をもとに「自由」の解釈を問う問題や、オスマン帝国憲法と大日本帝国憲法、清でつくられた憲法原案の共通点や違いなどを問う問題があった。
朝日新聞ニュースより
上記の記事にあるように、日本史と世界史を統合し、近現代史を中心に学ぶことになるようです。当然入試問題もその方向性でしょう。
英語リスニング配点
これは昔書いたことと思いますが、重要なことですので再度書いておきます。
大学にもよりますが、英語のリスニングの配点が大きくなります。筆記(ペーパー試験)とリスニングが半々で判定されることもあります。
英語は、読むだけではだめなんですね。聞けないといけないのです。
その筆記試験での読む分量も大幅に増えています。
試験全体の総語数は約5,500語で、昨年(2020年)のセンター試験を1,200語以上も上回っている。
東進衛星予備校より
ということは、センター試験では、4,300語。共通テストでは5,500語。27%アップということですか。
これは、2021年1月に実施した第1回共通テストがそうでしたので、今後同じような傾向が続くのでしょう。
すべきことは決定している
共通テストの方向性が徐々に定まってきました。
いや、当初より定まっていたはずだったのが、揺れ動いて、現実的に実施可能な線で落ち着いてきた、と言った方が良いかもしれません。
ここまで全貌が明らかになってくると、「読めない子は何もできない」ことは明確過ぎるぐらい明確なのです。
私が国語塾の先生だからそう言っているわけではありません。多少でも大学入試の研究をしていれば誰でもわかることです。
毎日、毎週、世の中を知って、体験値を増やして、語彙力を増やして、いざ問題文を読むときには丁寧に丁寧に読まなければならないのです。
近いうちに、「驚きの読解力」というお話をブログで書きます。またご覧になって下さい。
絶対に聞いておいてほしい
「国語の危機を救う具体策」という保護者説明会を開催しております。次回は12月12日(日)13:30~15:30です。
純粋に、国語ができるようになってほしいという願いから開催しています。まだ参加されてない方はぜひお出かけください。