大学受験の核になる「共通テスト」で、現国で80%以上の得点を取るために、というお話です。
80%とは
共通テストで得点率80%というのは、どの程度のラインなのか?
地元の香川大学の場合、概ね60%~70%程度あれば、医学部以外は合格が見込めるようです。
80%もとれば、超余裕ですね。
というか、80%取れるのであれば香川大を受けていないかもしれません。
旧帝大の大阪大、九州大あたりだと、80%あれば、合格が見込めるようです。
東大や京大になればもう少し必要のようですが。
こうやってみると、80%というのは、かなりハイレベルな数字です。
ほとんどの国立大合格を目指せるレベルですので。
80%というのは、大学受験生が目指すべき一つの目安になるかと思います。
80%をとる
全員とは言いませんが、当塾の高3生で、共通テスト現国で80%とる子は結構います。
彼らの学習の様子を見ていて、現国で80%とる王道の学習法は間違っていないと強い確信があります。
以下、そのポイントをお伝えします。
尚、当塾に通っている子は、塾でやっていることを「継続」すれば良いだけです。学習メニューは塾長がたてますので。
語彙力
言うまでもなく、語彙力は必須です。
これは大学受験に限ったことではありません。中学受験でも高校受験でも、それぞれの年齢に応じた語彙力は必要です。
いや、実際は、年齢に応じたというか「年齢以上のもの」が求められることも多いです。
中でも重要なのは、抽象的な語句ですね。
これが分からないと、大学受験では全く太刀打ちできないと思った方が良いです。
高校受験でも、香川県の公立高校入試問題では、かなりレベルの高い抽象的語句が出ます。
いずれも、語句の意味そのものを尋ねられることは少ないですが、語句の意味が分からないと文章が読めない。従って問いに答えられない。ということになります。
社会性
ここで言う「社会性」とは、世の中を知っていることという意味です。
少し前までは、環境系の話題が多かったですし、今は、AIやSDG’sやジェンダーの問題などが話題になることが多いです。
それらは、もちろんのこと、宗教のこと、ビジネスの流れ的なこと、様々なスポーツの大まかなルール、地名、地域の特徴、祭り・儀礼・慣習的なこと、芸能、お金の知識、政治制度などなど、多岐にわたります。
こういった「世の中」を知らないと、そもそも何の話をしているのかが分かりません。
知識がある子と無い子では、読解を始める時点で差がついてしまっています。
この点は、学びが疎かになっているのではないか、と思います。
読解問題を解くにあたっては、机に向かう前に半分ぐらいは勝負がついているわけです。
受験学年以外
目の前の読解問題でちゃんと点数を取るためのそのためのテクニックは必要なのですが、それは受験学年になってから学べば良いです。
1年あれば大丈夫です。
ただ、それは高校受験の段階(中学3年時)に、ある程度完成させておくべきですね。
受験学年までは、語彙力の強化と、社会を学ぶことがメインです。
それを何年かかけて仕上げていくわけです。
単に「問題集を解きましょう、説明を聞きましょう」的な塾であれば通う必要はありません。
そんなことをしている場合じゃありません。
世の中を知ることに時間を費やすべきです。
興味関心の幅を広げるために時間を費やすべきです。
要は、土台作りです。
土台があれば、テクニックは1年で仕上がります。
王道
主に、高校受験+大学受験を想定した王道をまとめますね。
まず小学生のうちは、できるだけたくさんの経験値を積む。
実際にどこか出かけるのはもちろん大切です。
書籍に限らず、映画などの動画、話を聞く、調べる等々、方法は何でも良いので、世の中のことをたくさん知る。
興味がないことであっても、多少の強制力を持って知ることも必要です。
この一連の活動は、視野を広げ、好奇心を育てるのに有効だと思います。
そして、分からない言葉や分からないことがあれば、尋ねる、調べる。
これが、読解をする上でのベースになります。
中学生になれば、言葉を調べることは継続します。特に抽象語に力を入れてほしいと思います。
これらが、点数を取る以前の問題です。
そして、中学3年生になったら、徐々に、得点の取り方を学んでいってください。
受験学年だから、一気に解く分量を増やし、点数の取り方のテクニックも学んで身につけてください。
高校に入ってからは、定期的に読解問題を解く、語彙をさらに増やしていく。
この一連の流れが、大学受験の共通テストで80%とるための王道だと思います。
しかも、高3になって現国に時間をそれほど割く必要もありません。
定期的に何問か解く程度で済みます。
国語に掛ける労力が減るというのは、とても大きなメリットだと思いませんか?