2022年1月に第2回共通テストが行われました。
国語に関する所見をお伝えします。
予備校の見解
河合塾、代々木ゼミナール、駿台予備校、東進衛星予備校、といった大手予備校の見解をギュッとまとめますと、
・文章量、図表などの情報量は多めである。
・日常生活の場面からの題材が出される。
・文章の読み比べによる内容理解が必要である。
・図表の読み取りによる内容理解が必要である。
といったところになろうかと思います。
狙いは明確
2018年から始まった共通テストの試行問題から始まって、本番の1回目、2回目の共通テストを通して、問題の狙いは明確です。
やはり、「読めない子は何もできない」のです。
読むとは
・言葉の意味が分かること
・何の話をしているのか分かること
・図表、他の文章、会話文などから必要な情報を取捨選択できること
そして、
・それらをそれなりのスピードでこなしていけること
です。
説明会でもお話ししている通りです。
「読めない子は何もできない」・・・これはもう揺らぐことはないでしょう。
「私が国語塾の先生からそう言う」といったバイアスは皆無とは言いませんが、調べてみていただければ、多くの人が、「読解力が重要だ」と言っていることは分かるはずです。単に私だけの見方ではありません。
他科目でも
「読めない子は何もできない」というのは、語学系である国語、英語に限ったことではありません。
以下、他教科の2022年の共通テストでの事例を掲載します。
◆日本史
◆地理
◆数学
日本史や地理はともかく、数学でもこのような問題が出されています。
「もはや数学ですら国語」とも話題になりました。
幸いなこと
今の大学1年生、高校3年生は、共通テストが始まったばかりで、手探り状態の面がありました。
しかし、現在小学生中学生の皆さんは、十分な手掛かりができたと思います。
共通テストは「読める子選抜」になっているということです。
そして、国が主催する大学入試問題がその傾向になるということは、私立大学の入試、高校入試にも大きな影響を与えます。
というか、母体が小さい分、大学単体、都道府県単体での動きは早く、既に共通テストに沿った出題傾向になってきています。
つまり、全国的に入試というのは「読める子選抜」になってきているということです。
今まで自分が積み重ねてきた、【語彙、知識、テクニック】を駆使して、【長い文章、多岐にわたる資料系】を読み解き、【頭脳を高速回転させ、一瞬で判断し、回答していく】というイメージですね。
幸いというべきか、今の小学生中学生は、まだ時間があります。今から「読める状態」にもっていけるだけの時間的余裕はあります。
読解力向上を意識して取り組んでいってほしいと思います。
なぜ国語ができないのか?
「保護者説明会 国語の危機を救う具体策」を開催しております。簡単に大学受験に関する情報、教科書改訂に関する情報(これ実はとても重要です)、そして、国語の読解に関する現状と具体的な対策に関してお話しております。
まずはここから、「お子さんの国語力」に関して考えることを始めてみてください。
本年度最終回 3月13日(日)13:30~15:30